ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏の性的虐待を巡って、マスメディアに対する長年の報道姿勢への疑問が投げかけられていますが、一方で『ジャニー喜多川の性加害問題は日本人全員が「共犯者」である ニューズウィーク日本版』というマスメディア側からのカウンターパンチが議論を呼んでいます。
ジャニー喜多川「性加害」の問題について、メディアの責任は確かに大きい。でも、週刊文春が99年にキャンペーン報道をしても、日本人の多くは大して関心を持たず、深刻に捉えなかった。その意味で、すべての日本人はジャニー喜多川の罪を黙認し続けた共犯者である
「ジャニー喜多川による性加害の問題について、メディアの責任は確かに大きい」としつつも、ジャニー氏の加害判決が出た2003年当時に「この問題の重大性をきちんと認識できる人は、日本にほとんどいなかった」ので、「すべての日本人はジャニー喜多川の罪を黙認し続けた共犯者」だという論理展開になっています。
■
これではあらゆる国民があらゆること問題の共犯者となってしまうのではという指摘や。
西谷格氏
ジャニー喜多川の性加害問題は日本人全員が「共犯者」である→日本人の皆様、私達はジャニー喜多川氏の共犯者として断罪されているようです。この論理が成立するなら、私達はメディアが報じずに関心を持つことができなかった全ての問題の共犯者と言えますhttps://t.co/D0nVElM57E
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) May 24, 2023
ふつうの国民は裁判で負けたことすら知りませんでした。それを事務所との関係からまともに報じなかったのメディアの責任は大きいでしょう。
メディア側の責任転嫁ではないかという怒りの声も聞こえてきます。
責任から逃れられないと見るや「日本人全員が『共犯者』」と自分の責任を薄めようとするし、「こう聞きたい。『あなたは何かしてきたんですか?』」と責任を押し付けてくる。メディアは権力者の自覚が無さすぎる。
ジャニー喜多川の性加害問題は日本人全員が「共犯者」であるhttps://t.co/jBV4Qh2f7y
— すずもと (@aruto250) May 24, 2023
この「話法」はいろいろ転用ができると感心する声も。
そうか…なら、「アメリカ人全員が共犯者」な事も、「韓国人全員が共犯者」な事も、その中国人バージョンなんかも、いくらでも量産出来るな。
→
ジャニー喜多川の性加害問題は日本人全員が「共犯者」である https://t.co/boFB2eTVz0 #ニューズウィーク日本版 @Newsweek_JAPANより— タクラミックス (@takuramix) May 24, 2023
■
それにしても、大手メディアは「報道しない自由」をどこまで行使する気なのでしょうか。
ジャニーズの大罪とは性加害者をジャニー喜多川さまが「掘って、掘りまくって」の未成年少年への性加害を、企業ぐるみで隠ぺいしていたことのみにあらずして各TV局に対しその性犯罪報道を控えるように、の圧力。TV局は「報道しない自由」で被害少年を見殺しにしたこと、CMに起用の電通の共犯の大罪
— 村西とおる (@Muranishi_Toru) April 23, 2023
国民のせいではなく、マスメディアの閉鎖性が生んだ帰結ではないかという指摘も。
「戦後日本最大の性犯罪」
結局、新聞テレビと芸能事務所が結託すれば大犯罪を隠し切れるということ。電波オークションでないから、入れ替え戦がない横並びのためにあったのだ。ジャニー喜多川の性加害問題は日本人全員が「共犯者」である https://t.co/sz2sRT8x2A #ニューズウィーク日本版…
— 和田憲治 ON THE BOARD (@media_otb) May 24, 2023
スポンサー企業の責任も問われ始めていますが、こちらも頬かむりを決め込む企業が多いようです。
この問題が終わる日は来るのでしょうか。
ジャニーズ事務所が解散するまで、この問題は終わらないと思う。単なるマネジャーの集団だから、タレントの引き取り手は多いだろう。 https://t.co/fU5BeUgevp
— 池田信夫 (@ikedanob) April 16, 2023