”シャトー・ガルペ”でディナー@39V。
コート・ド・プロヴァンス”クリュ・クラッセ”の一つで、2019年からLVMHの所有(だから、ルイ・ヴィトン旗艦店すぐそばのレストランでディナー?笑)。トゥーロンそば、海が見える葡萄畑は、海と森に囲まれたミクロクリマだそう。
ロゼ=爽やかで軽やかな夏向きワイン、プールサイドが似合う、なんなら氷入れて”ピシーヌ”にしても、みたいなイメージを覆す、ガストロノミーなロゼワイン。生物多様性に強く特化した土壌環境づくりやミクロクリマ、そして独創性ある醸造アプローチや哲学が、風味豊かで奥行きある、腰のしっかりしたロゼを生み出している。
22は柑橘の苦味やふんわり甘い花のイメージ、21はスパイス香や丸味が出てきてコクも感じる。甘めで優しいイメージのラングスティヌスフレと22、好相性。胡椒をたっぷり効かせた牛肉と21の相性が抜群で驚く(付け合わせのポム・ドファンが凄ぶる美味で、フレデリックシェフにブラヴォ!)。唐辛子を効かせたショコラのスフレと21のマリアージュもなかなか。肉の鉄分や胡椒、ショコラの強さをしっかり受け止めるボディを持つ21に、感心。
すごいね、LVMH。
同じくらいの時期に、ラグジュアリーロゼの代表格え”シャトー・デスクラン”も手に入れてる。エスクランは、10年近く前、プレスランチでエスクランの魅力を堪能したことがあった。(エスクランの醸造は、ムートンやオーパスを手がけたパトリック・レオンがやっていた。レオンが亡くなってほどなくLVMH傘下に入ったのは、偶然?)
”シャトー・ガルペ”の芳醇で奥深いロゼを満喫。
新体制になってまだ3年なので長期熟成ものはないけれど、これから先、熟成ロゼの魅力も見せてくれそうで楽しみなシャトー。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年4月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。