ルネ・ラリック美術館&ビストロ・デュ・ミュゼ(ウェンゲン=シュル=モデール)

加納 雪乃

ボンジュー、ムッシュ・ルネ・ラリック。ずっと訪れたいと思っていたウィンゲン=シュル=モデールに来られて、嬉しいです。

ウィンゲンは、ストラスブールから北へ車で1時間。私にとって、アルザス=ストラスブール〜ミュールーズで、ストラスブールの南側は何度も来ているけれど、北側は1〜2度しか来たことない。南部とはかなり違う、森がちな風景を眺めながら、「ラリック」の故郷、ウィンゲンに到着。

まずは「ミュゼ・ラリック」へ。

ルネ・ラリックからマルク・ラリック、そして今至るまでの素晴らしいガラス&クリスタルマニュファクチャーの歴史と作品を堪能。

まずは、ルネのビジューと膨大な香水瓶コレクション。一番最初の香水瓶や100年前の香水も飾られている。

パリ万博でセンセーションを起こしたときの写真なども。この頃のパリにタイムトリップしたいと、いつも思う。

オブジェ&テーブルアート系にもうっとり。

ノルマンディ号。手前は雀ちゃん。

バレリーナ。

アイコニックアイテムの一つ、ポワソン。

香水瓶だけでなく、白粉ケースもデザイン。

「ラリック」で一番好きな”シャンゼリゼ”をデザインしたのは、ルネでなく息子マルクなのを初めて知る。考えてみれば、”シャンゼリゼ”はガラスでなくクリスタルなのだから、デザイナーは、クリスタルに路線変更したマルクなのは当然だった。

ちなみにマルクは、私たちの母世代の女性は全員一度は手にしただろう、「ニナ・リッチ」”レール・デュ・タン”の瓶もデザインしてる。マルクは、ニナの息子ロベールと幼馴染。

美術館併設のビストロでランチ。

地元で養殖しているマス、美味!付け合わせのジャガもソースもかなりおいしい。地ビールの春限定風味と。全部食べたいところだけれど、昨夜もたっぷりご飯だったし、今夜もあるので、泣く泣く少し残す。

流した涙は、シンプルで素直なおいしさのルバーブシャルロットで乾く♪


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年4月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。