英紙ガーディアンにて、アナス・ラスムセン元NATO事務総長がポーランドやバルト3国が独自でウクライナへ部隊派遣をし、ロシアと戦う可能性に言及していました。
ラスムセン氏の発言は、ウクライナ支援をめぐりNATO内での深刻な亀裂が生じていることを示唆します。
Nato members may send troops to Ukraine, warns former alliance chief https://t.co/VQCiy5bt5L
— The Guardian (@guardian) June 7, 2023
7月11日にNATO会合が予定されています。そこでは、ウクライナのNATO加盟や加盟前のウクライナの安全保障をどう提供するかで議論が紛糾することが予測されます。
NATO前事務総長ラスムセン氏はウクライナのNATO加盟について7月11日リトアニア首都ヴィリニュスのNATOサミットで必ず協議すべきで、加盟前の安全保障を米国含めた各国が具体的に提示できねば、ポーランドやバルト各国が独自にウクライナへ地上軍派遣に踏み切る構えだと主張。https://t.co/UlK3nbkpra
— deepthroat (@gloomynews) June 8, 2023
戦争中にウクライナをNATOに加盟させることは、NATO加盟国をロシアとの戦争に巻き込むため、現段階でのウクライナの加盟についてはアメリカは消極的です。
President Biden has taken every opportunity over the past 16 months to celebrate NATO’s unity on Ukraine. But on one key topic, he finds himself somewhat isolated within the alliance: when and how Kyiv would join.https://t.co/lcF1TTXrhZ
— The New York Times (@nytimes) June 14, 2023
ウクライナのNATO加盟を急ぐよう、同盟国がバイデンに圧力
しかし、同盟国の圧力を受け、戦争終結後にウクライナのNATO加盟プロセスを加速化させることについてアメリカは「オープン」な姿勢を見せています。
ストルテンベルグ事務総長が、ウのNATO加盟に向けた「MAP(加盟行動計画)」を撤廃する提案をワシントンに持ち込み、バイデンも、同盟国が支持するなら「オープン」だとの報。MAP撤廃が発表されるならヴィリニュス。https://t.co/eOuDNPgwtr
— Tsuyoshi Goroku (@t_gordau) June 16, 2023
ウクライナのNATO加盟だけではなく、次期事務総長についてもNATO内で分断が生じています。
デンマーク元首相が本命と目されていますが、ポーランドは反対しています。
NATO次期トップ候補、ポーランドが「ノー」 #NATO #ポーランドhttps://t.co/7zysoAYrHJ
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) June 14, 2023
戦争終結後にウクライナがNATOに加盟することが確約されると、ロシアとしては戦争を継続せざるを得ません。
Seems like this could provide Russia with a perverse incentive to continue the war in perpetuity. pic.twitter.com/6vhGrKb33n
— Nicholas Miller (@Nick_L_Miller) June 14, 2023
これは、ロシアが永久に戦争を続ける逆インセンティブを与える可能性があるように思える。
現段階でウクライナのNATO加盟を前面に出すことは、果たして賢明な判断なのでしょうか?