プリゴジンは生きていた:反乱の動機は国防省との契約問題のもつれ?

ロシアで武装反乱を起こしたあと、暗殺されたのではと危惧されていたワグネル代表のプリゴジン氏が音声メッセージを公開しました。

「政権転覆の意図はなかった」などと主張する一方、自身の所在については明らかにしませんでした。

「謀略によってワグネルは、7月1日に消滅しなければならなかった。戦闘員は誰も国防省との契約に同意しなかった。これまでの戦闘能力が完全に失われることを誰もが知っていたからだ」と述べました。ワグネルと国防省との契約関係がもつれていたようです。

プーチン大統領は、ワグネルの兵士には反乱を不問にする一方でプリゴジン氏に対しては暗殺指令を出したと報じられていました。

ただし、プリゴジン氏を生かしておくことでワグネルの部隊を制御できるようにしたのではないかという見方もあります。

プリゴジン氏の主張は現在も変わっていないようです。

ベラルーシ国営メディアは「ルカシェンコ大統領がロシアを救った」と伝えています。

 

 

プリゴジン氏はショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長を批判していましたが・・・。

ショイグ国防相はプーチン大統領の会議にいるところが確認されています。

ワグネルの反乱はロシア人にもどのような影響を与えるのでしょうか

反乱には成果もあったという評価も見られます。

プリゴジン氏は、反乱は「ワグネルの解体を防ぎ、関係者の責任を追及するため」で、撤退した理由は「ロシア兵の流血の事態を避けるため」だったと述べています。

プリゴジン氏の今後の動向が注目されます。

ワグネル創業者 エフゲニー・プリゴジン氏