出口里佐です。
本日は、浅草のミシュラン2つ星のフランス料理店、オマージュをご紹介します。
先週の平日のランチタイムに、私と同じ食いしん坊でフランス料理好きの友人とふたりで、伺いました。
場所は、つくばエクスプレスの浅草駅が最も近くて、徒歩6分ほど、私が降りた銀座線浅草駅からは、浅草寺を通り抜けて徒歩12分くらいで到着しました。
外国人観光客が最近戻って来たので、浅草寺辺りは、日本語以外の言葉のほうが良く聞こえて来ます。活気があるのは何よりですね。雷門から浅草寺に続く、仲観世を見ながら歩くのも楽しいですが、混んでいたので、左の1本横の道を早足で、てくてく。
オマージュに最後に行ったのは8年前の2015年、まだミシュラン1つ星だったころです。コロナ禍前の2018年に2つ星を獲得して、予約が取りにくい店になったんだろうなと足か遠のいてましたが、今回運良く訪れる方が出来て本当に幸運でした。
エントランスには、カバのオブジェが幾つか並んで、歓迎してくれます。大きなカバは椅子だそうですが、可愛いすぎて座ることは出来ません。
2階の席に案内されると、テーブルの上には、おまかせのみの本日のメニュー。
- モッツァレラ
- アオリイカ
- 甘鯛
- 梅山豚
- 雷おこし
- ショコラ
- アボカド
この他に、その日のスペシャルなおすすめで、牡蠣と雲丹のお料理があるということで、牡蠣をお願いしました。
アルコールが苦手なため、ノンアルコールカクテルを選びました。オマージュのワインの種類は豊富ですので、お酒が飲める方は、ソムリエと相談しながら、ぜひフランス料理とのマリアージュを楽しんでほしいです。
メニューの最初、モッツァレラの前に、アミューズ。小さなフォカッチャに載せられた真っ赤なプチトマトのコンフィ、グリーンオリーブなどの組み合わせが色鮮やかで、気分が上がります。
モッツァレラチーズは、千葉県の農場の手作りのもので、出来たて柔らか、その下にメロンのガスパチョ、上に黄色いとうもろこしのエスプーマ。入れ物が卵の殻をかたどったもので、楽しいです。
スペシャルでお願いした、牡蠣のお料理。牡蠣だけで、ババロア、ムース、ソルベと形を変えて、照明の具合で、キラキラして見えるシャンパンジュレがフランス料理の華を添えます。牡蠣の旨味がそれぞれ感じますが、蟹味噌のようなコクもところどころ味わいました。これは、頼んで良かった!
アオリイカは五島列島から。新鮮なイカらしく、ねっとりした食感。その上にキャビアが贅沢にこんもり。周りにはディルとサラダ菜の爽やかなハーブオイル。
甘鯛のウロコ揚げは、ウロコがパリパリ、身はしっとり。ソースは出汁で和風の味わい。セロリとエシャロットの発酵野菜が出汁にひたひた。甘鯛の淡白さを、発酵野菜と出汁の旨味で補っていました。とても時間と手間がかかっている、お料理です。
お肉料理は、梅山豚のグリルと2種のソース。茶色いソースは鶏から取ったスープをローリエなどのハーブと煮詰めたもの。手前の黄色いムースの様なのは、サヴァイヨンソース。友人は茶色いソースが大変気に入ったようで、今日食べた中で一番美味しい!と話していました。
付け合わせは、緑と黄色のズッキーニを可愛くクルクル。プチトマトのコンフィ。とてもカラフルです。
ジロール茸とマディラ酒ソースにマッシュルームの出汁を泡状にした小さなお料理も、一緒に登場。
デザートは3種。地元浅草の雷おこしを使ったのは、プチプチ感が楽しい食感。
チョコレートと水だけで作ったという、ショコラのソルベは甘すぎず、大人の味。
メインデザートは、タコスのかたちの湾曲した薄いサブレにアボカドのアイスクリーム。添えられた茶色いクリームはヘーゼルナッツか、塩キャラメルか、お話に夢中で、忘れてしまいました。美味しいことは確か!
メニューには書いていませんでしたが、浅草名物、人形焼の型で焼いたフィナンシェと、ご近所の小桜のかりんとうが最後のミニャルディーズ。これは持ち帰りも出来ますということで、半分ずつ包んでもらいました。家でいただきましたが、コーヒーに合って、美味しかったです。
浅草の町に根ざした、正統派のフランス料理をぜひ、大切な方と味わいに行ってみてください。海外からのお客様の接待にもふさわしいお店だと思います。
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