河野洋平元衆議院議長を筆頭に、財界人を含めた総勢80名の訪中団が北京詣でに乗り出しました。訪中団には中国政府関係者との交流を通じ日中貿易を活性化を促す目的があります。
中国との経済交流を目的とした日本国際貿易促進協会(会長・河野洋平元衆院議長)の訪中団が北京入りしました。https://t.co/dU3nc1GY6V
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) July 3, 2023
沖縄県知事の玉城デニー氏も訪中団員のうちの一人です。玉城氏は中国要人との会談の際は尖閣諸島が日本の固有の領土であることを主張しない姿勢を示しています。
尖閣「発言しないことも選択肢」沖縄知事が珍答弁
https://t.co/fa7pggRrwi大浜一郎県議が「訪中時に(中国政府要人から)尖閣諸島は古来、中国の領土だったと言われたらどう対応するつもりか」と質問したのに対し、玉城氏は「発言しないことも一つの対応。即答しないことも検討したい」と答えた。
— 産経ニュース (@Sankei_news) June 30, 2023
今回の玉城氏の訪中は、習近平国家主席の「琉球」発言とタイミングが被ります。習氏は最近尖閣諸島についてコメントした文脈の中で、中国と「琉球」の交流についても言及しています。
習近平氏、異例の「琉球」言及 台湾巡り日本揺さぶりかhttps://t.co/6qLoTQlTXS
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) June 25, 2023
習氏の「琉球」発言が台湾有事の際に日本の参戦を阻むための「対日カード」であるという見方もあります。
中国の習近平国家主席が、沖縄県・尖閣諸島に関連して中国と「琉球」の交流に異例の言及。中国は日本が台湾問題への関与を強めることを警戒しており、台湾に近い沖縄の帰属を問題化し日本を揺さぶる狙いとの見方もある。
違う。中国の沖縄武力侵略への対策を講じる必要がある https://t.co/1h7S6SzP1b
— Koji Hirai 平井宏治 (@KojiHirai6) June 25, 2023
米シンクタンクの調査によると台湾を防衛するためには在日米軍基地が活用されることが絶対条件です。つまり、沖縄県政府の抵抗で台湾有事の際に在日米軍基地が機能不全に陥れば、中国の台湾併合の目論見は成功することになります。
CSISが中国による台湾侵攻をシミュレーションしている。中国の試みは失敗に終わるとの結論だが、“日本を含めて“多くの戦闘機や戦闘員を失うことになると。日本との協力深化は不可欠で、在日米軍基地の活用なしに勝利はあり得ないと結論づける。まさに「台湾有事は日本有事」。 https://t.co/8ZuJuoSrix
— リフレ女子 (@antitaxhike) January 9, 2023
中国はこのことを理解しているはずなので、国営メディアまでも活用し、本土と沖縄の分断を煽ろうとしています。
Tamaki will likely advocate for peaceful diplomacy during the China visit and say that Okinawa hopes to offset the tension and risks brought by strained China-Japan ties, an expert noted. "Okinawan people are not willing to become cannon fodder in wars, be it a conflict between… pic.twitter.com/v6UpjSAXf0
— Global Times (@globaltimesnews) June 24, 2023
玉城氏は中国訪問中、平和外交を提唱し、沖縄は緊張した日中関係がもたらす緊張とリスクを相殺することを望んでいると語るだろう、と専門家は指摘する。「沖縄の人々は、台湾海峡をめぐる日中間の紛争であれ、釣魚島関連の紛争に起因する紛争であれ、戦争の大砲の餌食になることを望んでいない」。
沖縄は台湾有事の結果を決める地政学的に重要な立場にあります。それゆえ、今回の訪中で玉城氏が中国共産党に懐柔されないかが心配になります。