こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日7月4日は福島第一原発の処理水について大きな進展がありました。
処理水放出「国際基準に適合」 原発内に事務所新設 IAEA事務局長
https://www.sankei.com/article/20230704-277VOLPN2VMX7LAGVOFKABFZVI/
>国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が4日、都内の日本記者クラブで会見し、東京電力福島第1原発の処理水放出計画について「2年以上検証した結果、国際基準に適合しているものと判断した」と述べ、「放出は妥当」とする従来の見解を堅持した。
>また、グロッシ氏は、同原発構内にIAEAの現地事務所を新設し、職員を常駐させることも表明。海洋放出が計画通りに進んでいるか監視するとともに、風評被害への懸念が根強い地元漁業者らとの対話や、放出後も安全評価を継続して行うのが目的という。(中略)
>会見では、放出に反発する中国の通信社記者が「汚染水」との表現を使って、計画の信頼性への疑問を投げ掛けた。これに対し、グロッシ氏は「中国を含めて世界中がトリチウム水を海洋放出している。決して新しい技術ではなく、日本の計画は信頼に足りると判断した」と述べ、放出計画に「問題はない」とする見解を繰り返した。
(上記記事より抜粋、強調筆者)
国際機関であるIAEAが2年以上に渡って丁寧に検証した結果、処理水の安全性にお墨付きを出しました。これは非常に大きな意味を持ちます。
これまで多くの不手際があったことで、「東電が信用できない」「日本政府は信用できない」という方が一定数いるのは仕方のないことです。
そこに対して中立な立場である国際機関が乗り出して調査・検証し、また引き続き原発敷地内に事務所を構えて常駐するということですから、様々な懸念の払拭に向けて大きな進展となることが期待されます。
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また、野心的・戦略的な観点から日本の処理水放出を批判している中国に対しても、「中国を含む世界もやっていることじゃないか」とIAEAが毅然と切り捨てたことも大きいです。
中国や一部活動家は「原発事故が起きた場所から出てくる水は汚染度合いが違う」というキャンペーンを張っていますが、あくまで海洋放出するのは科学的に処理されて安全性が確認された処理水。事故現場からそのまま出てきた水を流すわけではありません。
国際機関からも安全性や妥当性のお墨付きが出た処理水の海洋放出については、毅然と、迅速に進めていくことがむしろ風評被害の払拭につながるはずです。
丁寧な説明が重要である反面、モタついていたらそのこと自体に揚げ足を取られて風評被害が加速されかねません。
私自身も引き続き、科学的根拠に基づいて処理水の安全性についての情報を積極的に発信してまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年7月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。