内閣府「AIホスピタルプロジェクト」は3月末をもって終了したが、予算も規模も縮小した形で、細々と続いている。5年間の進捗の一部がNHK worldに取り上げられ、昨日からオンデマンドで視聴できるようになった。
Special Episode: AI Hospitals - A Step Towards the Future - Science View | NHK WORLD-JAPAN
AI hospitals in Japan started as a project with a vision in which people can have access to high-quality healthcare anywhere in the country. It also aims to imp...
www3.nhk.or.jp
私は今でも、AIホスピタルプロジェクトを国内に広げ、国際的に広げていくことが、日本の医療分野での国際貢献につながると信じている。医療分野での貢献は、間違いなく2国間の結びつきを強くするはずだ。といっても、省庁間の縦割りが常識的になっている日本では、大きな視点で取り組むことができなくなっている。
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一度決めたことはうまくいっていても終了だし、全く進捗していなくとも、よほど問題がない限り早く終わることもない。評価して継続・中止を決定するよりも、期限を守るのは、大きなプロジェクトを始めた役人が評価されるからだ。予算を取ってくることが手柄で、貢献できたかどうかは評価対象にならない。こんな変な国が、国際競争力を身に着けるはずがない。
英語での放送になっているのだが、ぜひ、上記の番組をご覧いただき、評価をしてほしいと願っている。
編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2023年7月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。
