小学校5年の算数「割合」でつまずくと一生引きずる

日本人は小学校5年の算数で大半がつまづく

コロナ禍がはじまり、日本にはいかにこの「割合」でつまづいている人が多いか分かりました。とにかく母数がわからないのです。図にすればいいのにそれができない。

岡山県教育庁に資料がありました。

児童がつまずくパターンは、主に次の2つです。

1 問題文を読んで、どれが「もとにする量」で、どれが「くらべる量」か、どれが「割合」かが分からない。

2 立式(演算決定)ができない(図がかけない)。

そのまんま書かれておりました。
そこで本日は、Twitterに流れて来た題材を使いまして、確率や割合はこう考えるという話をしたいと思います。

題/重症者の4人に1人がワクチン未接種

何度もいうとおり、わたしはワクチンは打ちたい人が打てばいいし、打ちたくない人は打たなくていいと思っています。しかし人に打たさないためにデマを撒くのは間違っている。本人はデマと思っていないのかもしれないが、デマのケースが多くあります。

今回の例題はコレ
指摘されるとTwitterを消すと思われるのでとりあえずキャプチャで

この方が本当に医師かどうかはわかりませんが
「重症者のうち4人に1人がワクチン未接種だった。これはワクチンを打っている4人に3人が重症化したと同じ」と言われています。これは典型的な割合が分からない人なのですが

とまあ、このように多くの人がそうだ、そうだと言っております。

図をを書いて考える

まずワクチンは94%の高齢者が打っています。初期の頃は私の父もそうですが「寿命がわずかだから打つ意味がない」「打ったら死んでしまう」として打たなかった高齢者や、それでも本人や周囲が強く希望して打って亡くなったケースもあるわけですが、3回目以降はワクチンが原因疑いの死亡者は激減しています。そのあとも厚労省が公開していますが一番死亡疑いが出たのは初期で、やはり打っても仕方ない人、もうほとんど寿命がない人まで打ったのではないかと自分では考えています。
今打っていない人は本人または家族の意志のはずです。

で、ワクチンを接種した高齢者と接種していない高齢者を図にするとこうなります。

の重なっているところが重症者で、このうち4/3が接種者、4/1が未接種です。

この図を見るとこんな小さな重なりの中で1/4がワクチン接種者というのは・・・・と気づくと思うのですが、それでも気づかない人もいるでしょう。悲しいかな偏差値35以下は6.7%いるのです。100人いたら6〜7人です。

では「仮の数」を当てはめてみましょう。この方が分かりやすい。
全員で100人の高齢者がいて、うち94人が接種済み、6人が未接種です。
重症者は合計で4人出ました。
そうすると
ワクチン接種済みの重症者は1人、未接種は3人です。

ワクチン接種済みの人たちは94人に3人が重症になりました。重症化率3/94=約3.1%
ワクチン未接種の人は6人に1人が重症になりました。重症化率1/6=17%

ワクチン未接種の人は5倍重症化する!!

と、いうことになりますね。
つまり「重症者の4人に1人がワクチン未接種ということはワクチンを打った人の4人に3人が重症化したと同じ」というは母数の考え方が全くできないので小学校四年生に戻った方がいいということになります。こうした算数の能力で反ワクチン運動をされているのだとしたら、そりゃもう本当にヤバい。これに引っ張られるのはもっとヤバいです。

反ワクチンなのはそれでいいのですが(わたしも今の二価ワクチンではXBBでは抗体が上がらないということが分かっているので打ちませんけど)、きちんとしたファクトとデータで主張していただけると幸いです。なんかすべてじゃないけど一部のカーブが似てるから的な再現性のないふわふわとした感覚でいわれてもなあ、と思います。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年7月19日の記事より転載させていただきました。