毎日の体重増減に一喜一憂する必要は無い

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私の朝の最初の日課は、全裸になって体重計に乗ることです。体重と体脂肪を測定して、スマートフォンのアプリに記録しています。

毎日測定していると、前日との増減に一喜一憂してしまいがちですが、考えてみればこれはあまり意味のないことです。

体重は水分量によって1キログラム程度は簡単にブレるからです。

例えば、ワインや日本酒を大量に飲んだ翌日は、脱水しているせいか、体重が急激に落ちることがあります。しかし、これは痩せたわけではなく、単に体内の水分が足りなくなっているだけです。水を飲んで朝ごはんを食べれば、元に戻ってしまいます。

逆に塩分の多い鍋や焼き肉などを食べた翌日は体がむくんで体重が増えます。これも、水分が排出されれば元に戻ってしまうのです。

また、多くの現代人の目標は、体重を減らすことではなく、美しいボディーラインを維持することです。

筋トレをすれば筋肉量が増えますから、体重が増えていきます。一方で、体脂肪は少しずつ減っていきますから、体重は増えていても体型は理想に近づいていくはずです。

背中の無駄なぜい肉が筋肉に変わり、お腹周りがスッキリする。さらに、男性であれば、胸や腕が太くなって逆三角形になる。それで体重が増えたとしても、悪いことではありません。

シニアになれば、筋肉量が落ちていきますから、意識的に維持することが極めて重要です。特に足腰の筋肉が落ちると体を支えることができなくなり、転びやすくなってしまいます。

筋トレの効果を高めるには、運動した後にたっぷりの糖質とタンパク質を体に入れることが大切です。

筋肉がつくことで基礎代謝が上昇すれば、食べてもブクブク太りにくい体になるのです。

意識的な筋トレとともに、しっかり食事をすることが大切なのです。

私は、毎週通っているパーソナルトレーニングの前には、しっかりおにぎりとプロテインヨーグルトを摂取し、終わってからも、糖質とタンパク質をしっかり食べるようにしています。

体重を減らすことだけを目的に、無理なダイエットやファスティングをしている人がいますが、私はやろうと思いません。せっかく鍛えた筋肉が溶け出してしまい、トレーニングの効果が帳消になるからです。

また、栄養が不十分だと骨から栄養が溶け出し、骨粗しょう症などの副作用も出てきます。

人間の体を作るのは、食事と運動です。私はトレーニングと食事に関しては素人です。専門家にアドバイスを受けながら、これからもベストな方法を探り続けていこうと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。