膠着状態が続くウクライナ戦争:停戦のタイミングは失われた?

当初は西側諸国から期待が寄せられていたウクライナの反転攻勢でしたが、思うような結果が得られていません。

6月上旬から本格的に開始されたとされる反転攻勢によりウクライナが奪取できた領土は僅かで、損害は増える一方です。

戦争が膠着状態に陥ってしまったために、徹底抗戦の構えを見せていたウクライナ世論に綻びが見え始めているとの指摘も。

ウクライナが反転攻勢のために総動員体制を強化したことによる反動で、徴兵逃れが国内で続出しています。開戦当初では考えられなかった事態です。

米国政府内からはウクライナが停戦交渉に応じるべきだと主張していたミリー統合参謀本部議長を再評価する声も。

米政府高官、ロシアとウクライナの和平交渉について「一理あった」と語る。ミリー氏は昨年11月に交渉を呼びかけたが、国務省とホワイトハウスはこの案に反対した。

米軍のトップであるミリー氏は最近でもウクライナ戦争の外交的解決の必要性について言及していました。

「最終的にウクライナが自由で独立した主権国家になるのであれば、相当な努力が必要だ。それには長い長い時間がかかるだろうが、何らかの外交的手段によってその目的を達成することもできる。」- ミリー将軍

終わりの兆しの見えないウクライナ戦争ですが、ロシアとウクライナ軍共に死傷者の数が膨れ上がっています。

ウクライナは完全勝利を目指して戦うのか?それとも、損切をしてロシアとの停戦協議を再開させることが賢明な選択なのでしょうか?

ゼレンスキー大統領とプーチン大統領 Wikipediaより