岸田首相は、エネルギー価格を抑制している補助金が9月以降なくなることに対する「物価が上がる」という苦情を受け、補助金を延長する方針を示しました。
先ほど、自民党の萩生田政調会長に、まずガソリン価格高騰対策について今月中にまとめるよう指示を出しました。
物価高から国民生活を守るため、政府と与党が一体となって、取り組みを進めてまいります。— 岸田文雄 (@kishida230) August 22, 2023
内閣支持率が30%を切りそうな岸田内閣としては、なりふりかまってられないのでしょう。これは国民民主党がしつこく求めてきたものですが、これも支持率1%を切りそうな限界政党です。
ようやく。
国民民主党が提言してから2ヶ月経過たが、補助金の延長は実現に向けて動き始めた。補助金を延長している間にトリガー条項発動や税制改正による暫定税率&二重課税の廃止も早よ。【独自】ガソリン補助金“9月末期限”延長へ 岸田総理が検討 週内にも関係省庁に指示 https://t.co/EqebiCSGlO
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) August 22, 2023
しかしなぜガソリンだけ優遇されるのでしょうか。全国民が負担する電気代も、9月から上がるのですが。
補助金の段階的縮小でガソリン価格が高いとニュースになっているが、電気代の補助金(激変緩和措置)も予定では9月使用分で終了するので10月使用分から標準家庭では2,800円の負担増となる。車に乗らない人はいても電気を使わない人はいないので影響は大きいかろうね。 pic.twitter.com/cnIcD6sIZm
— たそがれ電力 (@Twilightepco) August 13, 2023
自家用車に乗るドライバーは、声の大きい(票になる)支持層なのでしょう。
なぜ自家用車ドライバーの燃料費を、すべての納税者が負担するのか。国民民主党は、特殊利益のために全体利益を犠牲にする自民党のクローンだ。自民党と合併しろ。 https://t.co/vHOB60rqlu
— 池田信夫 (@ikedanob) August 22, 2023
ガソリン値下げ隊など旧民主党のポピュリズム政策そのままではないか
そろそろ日本国民がMMTや異次元金融緩和や財政バラマキ等の甘言に騙されず、No Free Lunchを受け入れると先は明るい
労働市場流動化・原発推進・医療制度改革といった本質に向き合う時
課題先進国なのも逆に我が国の強みになる
— ぽ (@ukineji) August 17, 2023
しかし日本のガソリン代は、世界的にみると安い。10円上がっても、月230円程度の値上がりです。
そもそも日本のガソリンは激安。ヨーロッパでは軒並みリッター300円。日本はOECD38国中4番目にガソリンが安い。産油国を省いたら日本は一番安い。
理由はガソリン税が「安い」から。その比率は約4割。欧州では6割。
日本の税率は低い。高いのは社会保障の保険料! pic.twitter.com/UxxcjR0Swn
— 【永江の新垢】意味不明の凍結された永江一石です (@IssekiNagae) August 21, 2023
そもそも日銀が2%のインフレ目標を掲げているのに、政府が物価を抑制するという政策が矛盾しています。
物価を抑制するのは、政府ではなく日銀の仕事だ。植田総裁が物価抑制という方針を明確に出さないから、こういうポピュリズムが横行するのだ。
日銀はちゃんと仕事しろ。— 池田信夫 (@ikedanob) August 22, 2023
岸田首相の特徴は、アドホックに補助金をばらまき、それをやめる段階になると補助金をもらっている声の大きい人に負けてずるずると延長するなし崩しポピュリズムです。
こういうインフレ→バラマキ→財政赤字→インフレ→さらなるバラマキというスパイラルは1970年代にも起こり、経済が混乱してスタグフレーションになりました。政治家はバラマキの好きな動物。納税者が歯止めをかけないと、同じ過ちを繰り返すでしょう。