最近日本でもかなり配車サービスや配達サービスの認知度が高まり、人気になっています。
タクシーに関しては もともと日本はタクシー会社が多く、白タクの規制もありますので他の国に比べるとUber Taxiのようなサービスはそれほど普及していませんが、 他の国では既存のタクシーのサービスがイマイチなので相変わらず人気です。
しかしその人気の裏側には日本では想像しないような大きなリスクも存在しています。
例えばアメリカでは、Uber Taxiをやるのも命がけです。
ペンシルバニア州の38歳で4人の子供がいるクリスティーナさんはUberの運転手として働いていました。フィアンセや親類との仲も良く、4人の子供たちもスクスク育っていました。
子供の送り迎えや宿題を見たりする親の負担が結構大きいですから、子育てと両立できる柔軟な働き方ができるUberの運転手はとても理にかなったものだったのだと思います。
クリスティーナさんは子供たちの寝かしつけをボーイフレンドに頼んで、子供達が寝た後に仕事をしていました。
ところが クリスティーナさんは、乗車前日に銃器の違法所持で逮捕されていたが一時的に外に出ていたアフリカ系の男に殺害されてしまいます。
この男はガールフレンドのスマホからクリスティーナさんを呼び出しました。お客さんのレーティングに問題がなかったので、クリスティーナさんも注文を受けたのでしょう。
ところが乗車した途端、この男はクリスティーナさんの頭部に銃を突きつけました。「子供がいるから助けて」と命乞いしたのが車のダッシュカムに映っており、音声も公開されました。そして、クリスティーナさんは銃で頭を撃たれ即死しました。
このような事件はアメリカだけではなく、イギリスや他の国でも起きています。
サービスを提供する人がお客に襲われてしまうのです。またその逆もあり、会社サービスや配達サービスをやる人間がお客を襲うということもあります。
イギリスでは配車サービスの運転手による暴力や強姦事件が起きたため、現在では犯罪歴のチェックやビザ、住所の確認など本人確認が大変厳しくなっています。
さらに配車サービスの許可書を使い回し他人がなりすましてサービスを提供したり、犯罪を犯す例があったために、乗車前に本人を確認するようにという注意が出ています。
またサービス提供側もお客に襲われてしまうことがあるために、お客選びも意外と慎重です。
私の書籍である「何も知らない4 – 前代未聞の事態に揺らぐ価値観」でも指摘しましたが、日本人はとにかく性善主義です。
だいぶチェックは厳しくなっては来ましたが、他の国に比べると平和ボケと言うか甘さがあるので、まだまだだなという気がいたします。
日本も社会が多様化していますし、格差も広がっているので、サービスの提供側そしてお客双方のチェックをもっと厳しくするべきではないかと思います。
またこういったサービスは、一時期はテクノロジーの進化として大変話題になっていましたが、このような安全対策の難しさや規制実施のコストなどを考えると非常に割高で、実はアメリカをはじめイギリスでも以前ほどは騒がれていません。
下火になっているサービスも多く、配達サービスに関しては潰れてしまったところもかなりあります。
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