誰がジャニーズ帝国を崩壊させたのか?

赤坂にあるジャニーズ事務所 NHKより

ジャニーズの新体制

9月5日の文春オンラインの速報で、どうやらジャニーズの新社長に東山紀之氏が就任しそうだとのニュースが流れてきた。

〈独占〉東山紀之(56)がジャニーズ事務所の新社長に決定! かつては藤島ジュリー景子氏(57)と交際の噂も…

〈独占〉東山紀之(56)がジャニーズ事務所の新社長に決定! かつては藤島ジュリー景子氏(57)と交際の噂も…(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
〈〈独占〉ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長(57)が退任へ「人前に出られるような状態ではない」《60年続いたファミリービジネスの終焉》〉 から続く  株式会社ジャニーズ事務所の藤島ジュリー

どうでもいいニュースだし、現在の藤島ジュリー景子氏が経営陣から退かず、役員として残るというニュースも、また東山氏が若い頃にジュリー景子氏と付き合っていたらしいとかいう艶聞についても私としては興味のカケラも無い。

私が本コラムで指摘した通り、ジャニー喜多川氏の犯罪行為は、ハッキリ言って美少年好きのエロジジイが自分の会社を使って好みの男の子を集め、ひたすら少年たちのチ○コを咥え、シゴキ倒してきただけの話で、気持ち悪いという表現以上のものはない。

むしろ問題はジャニー喜多川氏の言うなりに少年たちをせっせとエロジジイの元に送り届けてきたジャニーズという会社ぐるみの犯行であった点と、ジャニーズが企業としての責任を回避し続けてきたこと、またジャニーズのタレントを使い続けてきたメディアにこそ問題がある。

先ごろ行われた第三者委員会の記者会見では、微に入り細にわたってジャニー喜多川氏が行ってきた犯罪行為の詳細が語られた。

ジャニーズ再発防止特別チームが会見 性加害問題「古くは1950年代に…原因はジャニー氏の性嗜好異常」

ジャニーズ再発防止特別チームが会見 性加害問題「古くは1950年代に…原因はジャニー氏の性嗜好異常」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能
 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害問題を巡り、同事務所が設置した「再発防止特別チーム」(座長・林真琴前検事総長)が29日、東京都内で記者会見を開いた。

9月7日には特別チームの調査内容を受けて、ジャニーズが会見を開き、藤島ジュリー氏が社長を退任し、東山氏の社長就任が発表されるのだろう。

またこの特別チームの会見を受け、被害者の会も会見を行い、今後の方針について発表を行った。

ジャニーズ性被害者が会見 事務所に救済委員会の設置、対話求める

ジャニーズ性被害者が会見 事務所に救済委員会の設置、対話求める | 毎日新聞
 ジャニーズ事務所の前社長、ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題を巡り、被害者でつくる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は4日、東京都内で記者会見を開き、同事務所に対し被害回復に関する要請文を送付したと発表した。被害救済委員会や基金の設置、被害者との対話などを求めた。

彼らの主張は、遠回しであるが、要は被害者救済のためにこれまで溜め込んだ資産を賠償金として差し出せと言ってるのだ。当然だが、そうなればこれまで顔出し名前出しで被害を訴えてこなかった人たちが、相次いで被害を訴えてくる可能性がある。

これまで人気と知名度があったジャニーズタレントはおそらくダンマリだろう。既に、ジャニーズで恩恵を受けているからだ。むしろ鳴かず飛ばずなままジャニーズを後にした人たちから被害の声が上がる可能性がある。

肝心のジャニー喜多川氏が亡くなっている以上、ジャニーズ事務所としては被害者の声を受け入れざるを得ないだろう。

仮に現在、ジャニーズタレントとして活躍している者については、別会社を作るなりして受け皿を設け、芸能活動はこれまでのジャニーズとは一線を画した形で行うことになるだろう。そうしなければ、現役のタレントが稼いだお金がそのまま被害者の賠償に充てられることになり、現役タレントに負担を強いて良いのか?となる。

その意味で、藤島ジュリー社長はジャニーズにとどまったまま、新体制のままでジャニーズの資産整理を行い、被害者に賠償を行った上でジャニーズを解散すべきと思う。

同様に、東山氏が新社長に就任するとするなら、ジャニーズのタレントとしてジャニー喜多川氏の犯罪行為を告発することなく、タレント人生を選択したことの罪滅しとしては適任かもしれない。

数多くのタレントがジャニー喜多川氏の下育っていったと思われるが、今回の被害を訴える人々以外の人の責任は問われることはないのか?という疑問があるのは事実で、まさかジャニー喜多川氏の行為を知らなかったでは済まされないだろう。

ジャニタレの責任

ジャニーズ所属タレントが所属事務所の社長に就任することの是非は、現役所属タレントのトップが責任を負う形と捉えれば、むしろ東山氏の心意気を感じないでもない。

私はタレントに罪は無いという意見には違和感を感じる。

以降、

・ジャニタレの責任
・パラフィリア症群で片付けてはいけない
・結局、誰に責任があるのか?

続きはnoteにて(倉沢良弦『ニュースの裏側』