カナダのトルドー首相は議会でインド政府の工作員がカナダ国内で著名なシーク教徒を殺害したことを実証する「信頼にたる主張」があると発言しました。
Trudeau says there are “credible allegations of a potential link” between agents of the Indian government and the killing of a prominent Sikh leader in Canada https://t.co/9u3vWsz6Bv pic.twitter.com/crkkQ9t8zm
— Bloomberg (@business) September 18, 2023
トルドー首相は、インド政府の工作員とカナダでの著名なシーク教指導者の殺害との間に「関連性がある可能性があるという信頼にたる主張がある」と述べた。
情報機関からの報告によりカナダ政府は高い確度でインド政府がカナダ国内での暗殺に関与していたと認識しているようです。主権が侵害されたという大義名分でカナダ外相はインド人外交官の追放を発表しています。
カナダ・トルドー首相、宗教指導者殺害「インドが関与」 外交官追放 – 日本経済新聞 https://t.co/J9n6EMtO5l
>カナダのトルドー首相は18日、6月にカナダ国内でシーク教の指導者が殺害された件に「インド政府が水面下で関与した」との見解を明らかにした。カナダ当局が調査を進めている
マジかよ…
— ゲーテ&ワーグナー支持者 (@eikouarucroatia) September 19, 2023
インド当局による、カナダ国内における宗教指導者の「暗殺」について、カナダはこれを「主権侵害」として非難。アイヒマン事件と同様に、やはりこうしたブラックオプスの類はuse of forceの敷居を跨がない(武力行使禁止原則ではなく主権侵害として非難)という話なんでしょうぬ。 https://t.co/WjisDchn7y
— 因幡のよっちゃん(Yoshihiro Inaba)(CV 高野麻里佳) (@japanesepatrio6) September 19, 2023
インド政府は暗殺への関与を否定していますが、もし実際にインド政府が主犯であれば、同国で盛り上がるヒンズー至上主義を警戒する必要があると指摘している人も。
ヒンズー至上主義はナチスみたいな思想に発展する危険性があります。すでにインド内のイスラム教徒やシーク教徒への攻撃が凄まじい。これではインドは発展しませんし、投資も集まらない。対中軸で必要とは言え厳しい。インド株は撤退します。インド投資はアウト。日本以外ではベトナムに重点。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) September 19, 2023
最近浮上したインドの「国名変更」説も盛り上がるヒンズー至上主義の一例かもしれません。
正直、グルジア改めジョージアを「サカルトヴェロსაქართველო 」と呼ぶ前に、インドを「バーラト भारत bharat 」と呼ぶ可能性については、ダークホース感。
なら、タミル語圏ではいつも இந்தியா (Intiyā) に?
「インド「国名変更」説が波紋 ヒンズー至上主義を反映か」https://t.co/Wp3z0ft7MX pic.twitter.com/HfGd2aUmIX
— 『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』 (@enguelgue) September 11, 2023
モディ首相は州首相時代にイスラム系住民の虐殺に関与したとされており、それに対する反発で米国政府から10年近く入国禁止措置の対象になっていました。
CNN◆インド当局、BBCのオフィスを捜索 モディ首相批判番組は放送禁止 https://t.co/C737a9Unoa
「放送禁止となった番組は、20年以上前に西部グジャラート州で大勢の犠牲者を出した暴動に、当時同州首相だったモディ首相が関与したとして批判する内容だった」— deepthroat (@gloomynews) February 15, 2023
インド国内で非ヒンズー教徒への弾圧が強まっているという懸念もあります。それが国内だけではなく、今回のように国外にも及ぶことはインド政府に批判的な外国人にとっても危険を伴うことです。
これに対して「多神教のところが他宗教の弾圧をしている」例をもちだしても反論になりません。インドでヒンドゥー寺院がイスラム教徒に襲われたり報復でイスラム教モスクが襲撃されたり、そういう事件は頻発しています。寛容という問題系がヒンドゥー教に不在だというポイントを理解してください。
— 小森健太朗@相撲ミステリの人 (@komorikentarou) September 18, 2023
今回の事件は中国を抑止するためにインドとの接近を試みるバイデン政権の計算を狂わせるのでしょうか?
インド・欧州・中東回廊が米版一帯一路というのは言い得て妙で、インド、中東など価値観を共有していない国とも戦略的に付き合うと言うことか…
連結性そのものの強化は別に良いのだが、インド、ベトナムの大統領歴訪といい、バイデン外交はある意味、吹っ切れた感があるhttps://t.co/GYg4XWTJ46
— Ryo Sahashi / 佐橋亮 (@ryo384_ir) September 10, 2023
これを機に西側諸国がインドと距離を取り始めたら、中国やロシアにとって有利な国際情勢が成立する可能性も。
インドの「ロシア配慮」に反発 G20サミット閉幕 露「成功」/ウクライナ「誇れるものはない」
https://t.co/K0S1csFuUn首脳宣言では、直接的なロシア批判が避けられ、昨年の首脳宣言よりも批判のトーンが後退。宣言が出せない事態は回避されたが、ウクライナが内容に不快感を示した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 10, 2023
インド政府がカナダ国内で暗殺を実行したことを示すエビデンスの開示が待たれます。