武見敬三厚生労働相はフジテレビの報道番組で、会社員らの配偶者が保険料を払わずに基礎年金を受け取れる第3号被保険者制度の見直しの必要性に言及しました。
第3号被保険者制度、見直しに言及 武見厚労相https://t.co/y5bMsNDopv
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) October 1, 2023
3号に加入する人のうち7〜8割が働けば「(見直しの)議論がしやすくなる」「配偶者手当は廃止し、基本給や子供手当という形で出してもらった方がわかりやすくなる」とも話しました。
専業主婦などの第3号被保険者は、保険料を納付せずに国民年金や健康保険の給付を受けられるため、単身や共働きの会社員世帯からは「優遇されすぎている」という批判が強まっています。
■
保険料の上乗せが欲しい医師会と、3号被保険者への優遇措置に懸念を示すサラリーマンの組合とで思惑が一致しました。
【読まれています】
「専業主婦を優遇」批判の第3号被保険者制度、連合が廃止要請も視野に検討https://t.co/quZNkXRL2S専業主婦などの第3号被保険者は、保険料を納付せずに国民年金や健康保険の給付を受けられる。単身や共働きの会社員世帯からは「優遇されていて不公平だ」とする批判が根強い。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 19, 2023
しかし、窓口などでの「自己負担増」という改革の本丸への道はまだまだ遠いようです。
自己負担増について言及し始めたのはとても良いことです。
しかしなぜ「薬代」限定なのか。
診察代含めて一括で自己負担を上げるべきです。
どこまで医師会に忖度すれば気が済むのでしょう。薬の窓口負担増、検討開始 厚労省、先発品見直し軸(共同通信)#Yahooニュースhttps://t.co/XRiz4PNRGz
— 東徹 精神科医 (@higashi1979) September 29, 2023
社会保障制度や税制を働き方に対して中立にすることは重要な論点となっています。
配偶者控除や第3号被保険者制度が経済成長の足かせになっているという話を書きました。
就業意欲妨げる制度の改革を 東京大学教授・山口慎太郎: 日本経済新聞 https://t.co/JaAquJI8JS
— 山口慎太郎 (@sy_mc) January 22, 2023
平等とは何か、サラリーマンとは何か、専業主婦とは何かということも再考すべき時が来ているのかもしれません。
なんでその1/3の共働きだけが年金保険料を負担するの?
自営業の専業主婦は家事を負担してないの? https://t.co/UxQf1s5CFX— 池田信夫 (@ikedanob) May 19, 2023
終身雇用も専業主婦も高度成長期にできた「最近の流行りもの」 https://t.co/dFupWAIgmf
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) April 20, 2019
若い世代からも専業主婦論争は奇異に映っていたようです。
このニュースって、第3号被保険者がどうなん?って議論のはずなのに、専業主婦は無職じゃないって議論にズレちゃってるから少々もったいなくないかな。
だって自営業、学生や無職も第1号だから、第1号扱いではって話なのでは。
https://t.co/kg6NlJqnpw— ハヤカワ五味 (@hayakawagomi) May 6, 2019
日本では都合の良い個人主義が跋扈してしまいました。
日本の社会保障は世帯単位ですが、市民社会は独立した市民で構成されるのだから、年金制度も個人単位にすべきです。北欧などは半世紀前に、社会制度を世帯単位から個人単位に変えましたが、日本は1986年に第3号被保険者制度を創設し、いまだにこの矛盾に苦しんでいます。
— 橘 玲 (@ak_tch) September 26, 2023
3号被保険者の議論に限らず、われわれ日本人は「健康欲」「長生き欲」と折り合いをつけないと、いくらでも収奪される未来が待っています。
更なる恐怖の時代が来る。「発症防止はできないが少し遅らせる効果が期待される」薬、アメリカで年間390万円かかる薬が実用化、保険適用されたら…
武見厚労相「効果があるとみなされたところから使っていただく」 アルツハイマー病新薬「レカネマブ」保険適用検討の考え https://t.co/TvjCuZSNFP
— 倉田真由美 (@kuratamagohan) October 1, 2023