イスラエルのネタニヤフ首相はハマス攻撃の情報を事前に入手していた?

エジプト情報機関がハマス攻撃の兆候をネタニヤフ首相に事前に伝えていたとイスラエルメディアが報道しました。攻撃が発生する10日前の出来事だったようです。

タイムズ・オブ・イスラエルによると、エジプトは最近、ガザからの大規模な攻撃をイスラエルに警告したが、イスラエル当局は、ヨルダン川西岸での入植地の保護と拡大、その他の作戦に執着していたため、それを無視したという

しかし報道によると、イスラエル政府は西側の対応に注力してたことから、エジプトからの警告を真剣に捉えていなかったようです。

ネタニヤフ政権はハマス攻撃の予兆を事前に知っていたというニュースを「完全な嘘」、「フェイクニュース」だとしています。

エジプト情報当局者がTimes of Israelに語ったところによると、イスラエルは『何か大きなもの』に関する度重なる警告を無視し、またエジプトの情報大臣がテロ攻撃の10日前にネタニヤフ首相に個人的に電話をかけたという。

ネタニヤフ首相は、これは “完全な嘘 “であり、”フェイクニュース “だと述べている。

 

2001年9月11日に米国を襲った同時多発テロになぞらえて、10月7日のハマス攻撃はイスラエルの9.11だとされています。当時のブッシュ大統領はアルカイダによるテロ攻撃の兆しを察知する情報を事前に得ていたようですが、あまり関心を示していなかったそうです。ネタニヤフ首相がエジプトからの警告を同様に無視していたとすれば、ブッシュ氏と似たような対応を取っていたことになります。

2001年にGWブッシュがAQからの攻撃が迫っていると警告されたとき、彼はブリーファーに「よし、尻ぬぐいは出来たようだ」と言い、休暇に入った。彼は米国を守るために何もせず、その後を完全に台無しにした。これが共和党のやり方だ。

米国とイスラエルの「9.11」から得られる教訓は膨大なインテリジェンスから必要なものを取捨選択することの難しさではないでしょうか?

イスラエルは戦争状態にあると演説するネタニヤフ首相 同首相SNSより

以下、演説内容。

イスラエルは戦争状態にある。

私たちはこの戦争を望んでいなかった。

最も残忍で野蛮な方法で私たちに強制されたのだ。

しかし、イスラエルがこの戦争を始めたわけではないが、イスラエルはこの戦争を終わらせるだろう。

かつてユダヤ民族は無国籍だった。

かつて、ユダヤ民族は無防備だった。

もはやそうではない。

ハマスも、我々を攻撃することで歴史的な過ちを犯したことを理解するだろう。私たちは、彼らやイスラエルの他の敵が今後数十年にわたって記憶することになるであろう代償を払うことになる。

ハマスが無実のイスラエル人に対して行った残忍な攻撃は、気が遠くなるようなものだ。自宅で家族を虐殺し、野外フェスティバルで何百人もの若者を虐殺し、女性や子ども、高齢者、さらにはホロコーストの生存者までも何人も誘拐した。

ハマスのテロリストたちは、子どもたちを縛り、焼き、処刑した。

彼らは野蛮人だ。

ハマスこそISISなのだ。

そして、文明の力がISISを倒すために団結したように、文明の力は、ハマス打倒のためにイスラエルを支援しなければならない。

バイデン大統領の明確な支持に感謝したい。

今日、イスラエルとともにある世界中の指導者たちに感謝したい。

アメリカ国民と議会に感謝したい。

ハマスとの戦いにおいて、イスラエルは自国民のためだけに戦っているのではない。
野蛮に立ち向かうすべての国のために戦っているのだ。

イスラエルはこの戦争に勝利し、イスラエルが勝利すれば、文明世界全体が勝利する。