「女性自身」と雅子様祖父・元チッソ社長一家との関係

雅子さま 地方ご公務完遂の次は“熊本豪雨”被災地へ…祖父の“因縁の地”ご訪問にも期待が

雅子さま 地方ご公務完遂の次は“熊本豪雨”被災地へ…祖父の“因縁の地”ご訪問にも期待が | 女性自身
天皇陛下と雅子さまは、10月15日から16日まで石川県を訪問され、第38回国民文化祭と第23回全国障害者芸術・文化祭を合わせた「いしかわ百万石文化祭2023」の開会式などに臨まれた。   「両陛下は10月初旬には、特別国民体育大会へのご臨席のため鹿児島県を訪問しましたが、雅子さまは関係者とのご懇談でも、お元気そうにお声...

女性自身は、そもそも左翼的色彩が強く、とくに安倍元首相に敵意丸出しだった。そのあたりから、男系男子の悠仁さまをなんとしてでも貶めようということのように見える。また、女性自身は雅子さまの祖父で、水俣病で糾弾させているチッソの社長を長年勤めた江頭豊一家に近い情報源があるようだ。

『女性自身』2020年3月24・31日合併号のトップ記事は『『独占証言:雅子さま15年秘める祖父の夢愛子を天皇に』というものだった。

天皇皇后両陛下も参列した江頭豊氏の告別式(当時のANNニュースより)

これに対して、私はアゴラに、「愛子天皇はチッソ元社長の夢」衝撃の女性誌報道小和田家系図でチッソ社長の肩書きを隠した週刊誌」という記事を書いた。その内容は、以下のようなものだ。

「愛子天皇はチッソ元社長の夢」衝撃の女性誌報道
『女性自身』2020年3月24・31日合併号のトップ記事は、『独占証言:雅子さま 15年秘める祖父の夢 愛子を天皇に』というものであった。記事は安倍内閣が女性天皇問題を封殺していると批判し、「愛子さまを天皇に」は、雅子さま最愛のご家族の願い...

記事は安倍内閣が女性天皇問題を封殺していると批判し、「愛子さまを天皇に」は、雅子さま最愛のご家族の願いでもあったはずだ」とリードがついている。

記事によると、雅子さまの祖父で、水俣病で知られるチッソ元社長の江頭豊・寿々子夫妻を知る人物が語るところによれば、「あるとき豊さんが『愛子さまが天皇になる夢を見たんだよ』と、とてもうれしそうに話していたことがありました」「雅子さまも、お祖父さまの夢のことはご存じだと思います。豊さんは、愛子さまの聡明さがもっと世間に伝わってほしいという気持ちも抱いていたようです」というのだ。

もしそういうことなら、江頭氏が亡くなったのは2006年9月24日だから、悠仁さまがお生まれになって愛子様が皇位を継承される可能性が小さくなったのは、直前の2006年9月6日のことだったので、落胆されて亡くなったのかもしれない。

江頭氏は、元日本興銀行専務で、1964年に新日本窒素肥料(チッソ)取締役社長となり、1971年に会長に就任。1973年に会長を退任し相談役に就任していた。

水俣病が有機水銀が原因であることは1959年に熊本大学水俣病研究班が発表した。しかし、チッソが公式見解として、メチル水銀化合物と断定し排水を止めたのは、1968年である。

たしかに、チッソが有害な排水を流したのは、主として江頭氏の社長就任以前であり、だからこそ、宮内庁参与をつとめていた団藤重光元東京大学法学部教授は、刑事訴追される立場にないことを理由にご成婚に問題なしとしたのだが、被害者救済の遅れや不十分さの責任は第一次的に江頭氏にあることは疑う余地がないし、公害を出したのは、重大な職務怠慢だが過失であるのに対して、被害者救済の遅れは故意というか、確信犯だからより罪は重いともいえる。

雅子妃 令和5年 宮内庁HPより

元チッソ社長の夢は「愛子天皇」

そうしたこともあって、江頭氏が死去したときに、当時の皇太子殿下夫妻が弔問に訪れたり、陛下から供花があったことは、オランダで王妃の父親がアルゼンチンの独裁政権の閣僚であったことを理由に結婚式や戴冠式への参列を拒否されたことなどと比較して疑問の声もあった。

小室家との問題でも当てはまると思うが、誰の子供だからとか子孫だからダメとは言わないが、社会的に問題のある人物との距離は慎重にはかるべきだと思う。

いずれにせよ、「愛子さまを天皇とすることが、チッソ社長の夢を正夢にすることだから邪魔するな」という言説をトップ記事にするとは、能天気にもほどがあるというものではなかろうか。

ついでに、記事では、盛岡タイムスの元記者で江頭夫人の壽々子さんの父親である山屋他人元海軍大将の伝記を書いた藤井茂氏の話として「雅子さまは以前、尊敬する人として祖父母を挙げていたこともあったそうです」と言わずもがなな話までついている。

ジャーナリストとして、疑問が心をよぎることはなかったのだろうか。まさか褒め殺しで皇室を貶めようというわけではあるまいが。

私は自分の曾孫を天皇にして欲しいという民間人の願いを政治が叶えなければならないというのは不見識であり、しかも、その民間人は水俣病のチッソの社長であり、被害者救済の遅れや不十分さの責任をもっとも問われている人であって、いかがなものかと書いた。

そのアゴラ記事の中では書かなかったのだが、実は『女性自身』は4ページにも及ぶ長文の記事の中で、記事の主人公である江頭豊氏がチッソ社長であったことには、まったく触れていないのである。

また、記事に掲載されている小和田家の系図のなかでは、江頭氏の父が海軍中将だったこと、その夫人の父の山屋他人氏が海軍大将だったこと、小和田恆氏が国連大使・国際司法裁判所に勤めていたことは記されているが、江頭豊氏は職業なし扱いだ。

まことに奇妙な忖度記事である。誰がどういう意図でこんなばからしい記事を載せようとしたのか不明だが、途中で江頭豊氏がチッソ社長であったことを隠した方がいいという意見が出て消したのでないかと推察される。それなら、記事そのものをやめればいいものだが、出してしまったので奇妙な記事になってしまった。これはマスコミの歴史でも汚点と言うべきだ。

私は先の記事でも書いたように、誰の子だったとか孫だったからといってただちに皇族や天皇としてダメだとは思わない(小室氏の場合は圭さん自身が怪しげな借金問題にかかわっているのだから別である)。ただ、問題のある人物がいた場合に、ある種の距離はとるべきだし、場合によっては、なにか婉曲にでも心を痛めていることについて触れたほうがいいこともあると思う。

オランダの王妃は父親と政治的な見解をともにしないと宣言し、結婚式にも戴冠式にも呼ばなかった。

雅子さまが水俣へ行かれるのは賛成だが

それから三年たったが、女性自身は、雅子さまが水俣に行かれることやなんらかの見解を示される可能性があることをほのめかす記事を書いている。

雅子さま地方ご公務完遂の次は“熊本豪雨”被災地へ…祖父の“因縁の地”ご訪問にも期待が』という記事である。

ご日程の調整さえできれば、年内にも熊本県をお見舞いされたいとお考えのようです。皇太子妃時代の1999年に訪問されて以来、雅子さまにとっては皇后となられてから初めて同県を訪問されることになります」(前出・宮内庁関係者)・・中略・・・そして熊本県は、雅子さまにとって“因縁の地”でもある。熊本県水俣市。この地を中心に数多くの犠牲者を出した水俣病は、1956年に確認されて以来、現在も一連の問題は解決するにいたっていない。前出・皇室担当記者は、「海に水俣病の原因となるメチル水銀を放出したのはチッソ株式会社。創業した明治時代から政府の後押しを受け、国家戦略の一部を担うために水俣工場など各地で化学製品を生産してきました。

そして同社の社長を1964年から1971年まで務めた江頭豊氏は、雅子さまの母方の祖父にあたります。それだけに雅子さまも、“因縁と向き合う”という決意を抱かれてきたように感じています。

2013年10月に初めて水俣市を訪問された上皇ご夫妻は、慰霊の碑に供花され、胎児性水俣病の患者たちとお会いになりました。長い年月をかけて、国策によって傷ついた人々と向き合われた上皇ご夫妻の姿勢を、両陛下は受け継がれています。いつか必ず犠牲者の御霊を慰めるために、水俣の地も訪問されることでしょう。

雅子さま 地方ご公務完遂の次は“熊本豪雨”被災地へ…祖父の“因縁の地”ご訪問にも期待が | 女性自身
天皇陛下と雅子さまは、10月15日から16日まで石川県を訪問され、第38回国民文化祭と第23回全国障害者芸術・文化祭を合わせた「いしかわ百万石文化祭2023」の開会式などに臨まれた。   「両陛下は10月初旬には、特別国民体育大会へのご臨席のため鹿児島県を訪問しましたが、雅子さまは関係者とのご懇談でも、お元気そうにお声...

女性誌の編集部も、いろんな人がいるので、愛子天皇が非道なチッソ元社長の願いだから実現するべきだという記事も裏の意図があるのかもしれないとも思ったが、今回の記事の裏の意図はなんだろうかと気になるのだ。