「SNSバイアス」がもたらす情報の歪み

フェイスブックやインスタグラムのようなSNSに、写真や動画をアップしています。また、毎日のこのブログ(内藤忍公式ブログ)のアップも10年以上続けています。

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更新回数は多い方だと思いますが、取り上げている内容には、かなりの偏りがあります。

それが誤解を生むことも多いのです。

例えば、友人に久しぶりに会うと「日本にいることあるんですね」と言われることが多く、びっくりします。

私は、海外にいることはほとんどなく、今年も海外に行ったのは、全部合わせてもわずか2週間ほどです。

ただ、今年は出かけたのがバングラデシュ、エジプト、フィリピンとインパクトの強い国ばかり。

どうやら、バングラデシュのお祭り騒ぎや、エジプトのピラミッドやラクダ、更にはフィリピンのカジノやタワーマンションの強烈な印象から、海外に行きまくっていると勘違いされているようです。

また、同じようによく言われるのが「いつもおいしいものを食べていますね」というコメントです。

確かに食べるのは大好きで、美味しいお店には良く出かけますが、それ以外の時は自宅でご飯を炊いて納豆TKGで自炊といった地味な食生活をしています。

インスタ映えする時だけ、SNSにアップするので、その画像から毎日が飽食生活だと思われてしまうようです。

そして、仕事についても誤解があります。

かつてのインデックス投資家から不動産投資家に変節して、今や不動産投資しかやっていないと思われているようです。

確かに、この10年で資産に占める不動産投資の比率は高まり、金融資産の運用比率は低下しました。

また、借金ゼロから9年で10億円まで借入を増やし、資産規模は大幅に拡大。毎月のインカム収入も大台に届きそうな水準です。

それでも、相変わらずマネックス証券でインデックスファンドの積立を継続していて、こちらも残高は数千万円になっています。

このように投資家としての収入も増えましたが、自分で働いて稼ぐ収入も、サラリーマン時代とは桁が変わってます。

「内藤忍=不動産投資家」というのは、間違ってはいませんが、やっぱりバイアスがかかった誤解です。

SNSは、普段なかなか会えない人とのコミュニケーションツールとしては便利です。久しぶりにお会いする人でも最近何をしているかを知ることができるからです。

でも、その情報の発信と受取のやり取りの間にかなりの情報の歪みが生まれていることを忘れてはいけません。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年11月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。