「美容整形」の是非を巡り大論争?

国民民主党の玉木代表の医療費への問題提起が引き続き議論を巻き起こしています。本人の意図とは別に、今度は美容整形(形成)の是非を巡っての議論が熱く転換されています。

これに対して、東大理三出身だというお医者さんは、「美容外科医としてそのように否定されたりすることがしばしばあるが、個々人にそれなりに理由があるのだ」と反論しています。

しかし、玉木代表は個々人の生き方を批判ではなく、医学部定員と医師免許により医師数がコントロールされている参入障壁・規制の存在によって超過利潤(レント)による非効率を再考するように促しているのですが、いきなり議論がかみ合わなくなっています。

日本の限られた人材という意味では、頭のいい人たちが全員医学部に進んでしまうのは損失とも言えます。

しかし、美容整形の産業としてのポテンシャルは非常に高いです。

ほんものの美容整形(形成)医とほんものでない美容整形医がいるらしいですが、また議論がズレていきます。

上記の玉木代表の発言のこのコメントへのリプライでした。「国民民主党が医療を効率や効果で語ることに憤りを感じる」ということですが、リソースは限られています。① QOLの大事さと② 限られたリソースの配分の大事さの話と混ぜてしまっています。

論点を二つ以上に設定すると議論は破綻します。論点をずらしつづけ議論がかみ合わないままに、分野に限らずレントによって国家は衰退していくものなのかもしれません。