冬こそ最適!風光明媚な真鶴半島散歩

ミヤコ カエデ

2023年も押し迫った12月28日。神奈川県の港町、真鶴町にやってきました。

会社はこの日から年末年始休暇。なぜだか冬の海を見たい気分になったのです。

真鶴町は神奈川県南部、静岡県にほど近い場所にあります。先端の真鶴岬は神奈川県最南端の地です。

まずは真鶴駅前から出ているバスで真鶴岬を目指します。終点の「ケープ真鶴」まで行けば真鶴岬はすぐ行けるのですが、一つ手前の「中川一政美術館」で降りてそこから岬まで歩くことにします。

美術館から真鶴岬に向けてはいくつかの遊歩道があり、ちょっとしたハイキングを楽しめるようになっています。

途中には野鳥の観察小屋がありました。この日は誰もいませんでしたが、バードウォッチャーが写真を撮りにここに訪れることも多いのかもしれません。

どんな野鳥が観測できるのでしょうか?

15分も歩けばケープ真鶴に到着します。お土産品が買えたり、レストランも併設しています。美食広場ではバーベキューも楽しめたりする真鶴岬きってのレジャースポットです。

幕末の歴史を今に伝える砲台跡。

ここで海を望むことができるようになりました。幕末、このあたりは外国船が多くみられるようになりました。これらの船舶を排除するため真鶴岬には砲台が置かれ、その跡が遺されています。

そんな砲台を過ぎてさらに先へ。岬の先端へは結構長い階段を先へ先へと下っていきます。

階段を下りる途中でようやく真鶴岬の最先端が見えてきました。最先端は「三ツ石」と呼ばれる景勝地で、時期はよければこの石の間から登る日の出を拝むことができます。

至近の海岸まで下りてきました。干潮時には三ツ石まで歩いて行けて磯遊びも楽しむことができるようです。磯遊びに夢中になっている間に潮が満ちてきて帰れなくなることがないように注意しないといけないですね。

どなたかが磯遊びをした跡がありました。

真鶴岬から西岸は海沿いを散策することができます。初島を望む長閑な海の景色を堪能します。

この日は日差しも温かく歩きやすかったです。こういう日を選べば冬の海の散策もなかなかいいものです。

この道を下って今度は半島の東岸へ。

海沿いの散策を終えましたが残念ながら1時間に1本程度しかないバスにタイミングが合いませんでした。真鶴駅までは約1時間ほど。海沿いを歩けば景色も楽しかろうと思い駅まで歩くことにしました。

真鶴港から魚釣りにいざ、出航。

こちらも風光明媚な景色。海の青が美しいです。平地が少ない真鶴半島では切り立った崖の上に多くの建物が建っています。

海を望む傾斜地にひな壇のように立ち並ぶこの情景。イタリアの港町、アマルフィを彷彿とさせます。行ったことないけど。夜なんかは家の灯りが海面に映ってより美しいんでしょうねぇ。。。

アマルフィの情景
阪急トラベルHPより

さて、せっかく港町に歩きに来たのですから海の幸を頂くことにしましょう。このアマルフィのような景色を望むことができる真鶴魚市場周辺には食事処が多くあるのですが、魚市場2階にある「魚座(さかなざ)」さんに入ることにします。

こちらのまぐろ丼を頂きました。真鶴で採れたあおさの味噌汁も絶品。アマルフィのような景色を眺めながら海の幸を頂く。いい冬休みです。

昼食の時間をのぞけばケープ真鶴から1時間余りで真鶴駅まで帰ることができます。魚市場から駅までは上り坂になるので少々大変ですが、夏なら汗だらだらになるところ、冬ならいい運動と思って登ることができます。

冬の真鶴半島散歩は澄んだ青い海も楽しめますし、傾斜地を歩くのもほどよい汗をかく程度で済むので意外に楽しめると感じました。多くの方は車で岬の先端まで行ってしまうのでしょうがそれではつまらない。真鶴半島を歩いて回って風光明媚な地をゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。

P.S. 真鶴駅から一駅いった根府川(ねぶかわ)駅は駅から相模湾を一望できる素晴らしい場所。わざと電車を乗り過ごしてゆっくりここで時間を過ごすのも楽しいです。真鶴観光と合わせてぜひこちらにもお越し下さい。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年1月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。