マウントする人にイラっとする理由

世の中には“マウントおじさん”という人種がいます。

親しくもないのに、「この人はマブダチでね」と言い出す人。「日本の常識は世界じゃ通じない!」と自意識の高さを演出する人。なにかあると「昔は地元じゃ悪で有名でね」と強がる先輩。

Nattakorn Maneerat/iStock

不愉快なマウントおじさん

こんなシーンに出くわしたことはありませんか。銀座(実は住所は新橋のほうが近い)にある、銀座広告社(仮名)は業界準大手の広告代理店です。今月、転職してきた匂田さんは社内のコミュニケーションに苦労しています。

匂田:おはようございます、匂田です。

先輩:あのさー、サイバーのFさんって知ってる?オレ、よく飲みに行く仲なんだよね。

匂田:スゴいっすね!

先輩:M銀行の副頭取とはバーベキューする仲でね。マジであの人やばいわ!

匂田:スゴいっすね

先輩:と、いうわけでよろしく!

先輩は、「自分のすごさ」を匂わせてマウントを取りたいのです。

「~さんはよく知っている」「~さんは〇〇だねよ」と品評したがるのですぐにわかります。このような人は、SNSのコメント欄にも遠慮なく書き込んできます。やりすぎると評価を下げることに気がつかないのです。

以前、「ABEMA Prime」にゲスト出演したことがあります。番組に許可をとった画像をFacebookに投稿したところ、「僕は3回出たことあります」「尾藤さんが出演した番組と被りますねww(笑)」「私の回には大物コメンテーターの〇〇さんが進行役でした」と書き込んできた人がいました。

悪気はないのかも知れませんが、私としてはいい気分はしません。挙句には、自分が出演した画像までアップしてきたので、投稿自体を削除しました。

SNSはマナーが大切

人気レストランの様子を投稿すれば、「席はどこでしたか?奥のメンバーしか入れない個室は最高です!」「裏メニューは用意してもらいましたか?」など、止まりませんww(苦笑)

ほかにも、「私はそうは思わない」など、しつこく絡んでくる人も面倒です。ジャーナル系の記事なら構いませんが、ごく日常の投稿に絡まれても困ってしまうわけです。どうぞ、自分のスレッドに他人を巻き込むことなくお書きください。

あと、気になるのがセミナーや講演の案内に、「今回は都合があり出席できません」と書き込む人。なぜ他人のタイムラインにネガティブなガスを吹き込むのでしょうか。参加できない(さらにそれをどうしても伝えたい)なら、直接メッセージすればいいと思うのですが。