憂鬱になりやすい冬の理想の過ごし方

黒坂岳央です。

冬になると気分が憂鬱で、春や夏にはなんともなかったようなことに落ち込んだり不安になってしまうという人は多い。

しかし、「自分の心が怠惰なせいだ。もっと頑張らなくては」と自分を責めてはならない。その原因はThe Winter Blues(ウィンターブルー)から来ている。ちなみにこれは正式名称ではなく、医学ではSeasonal Affective Disorder (SAD)といい、季節の変化に伴う症状で日本国外でも起きている現象である。

冬は前向きになれない。気持ちが落ち込みやすい。あらかじめわかっていれば対策も打てる。筆者が個人的に意識している活動をシェアしたい。

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冬に気分が憂鬱になる理由と対策

まずは原因を見てみよう。理由はシンプル、太陽の光を浴びる量が少なくなるためだ。冬は日照時間が短くなり、加えて寒さで着込んで出かけたりそもそも外出機会も減ってしまう。春や夏に比べて太陽の光を浴びる量が少なくなる環境が、憂鬱を作り出している。

海外の冬季うつ病に関する記事を読むと、日照時間が長い国から短い国へ移動することで憂鬱になる患者が増殖すると書かれていることもある。原因と対策はシンプルである。日光をよく浴びることで改善するのだ。

冬の理想の過ごし方

これは人を選ぶのだが、あまりに冬季うつ病がしんどい人は過ごし方を変えてもいいと思っている。

たとえば仕事や勉学に励む人なら、どうしても前向きになれない時期は攻めより守りを固める過ごし方だ。仕事なら新規開拓や新しいチャレンジをするのではなく、既存のオペレーションを分析したり、見直して改善を測る。勉強もまったく新しい分野ではなく、これまで学んで来た分野を見直して改善したり質を高めたりするのである。

新しいチャレンジは経験のない決断や重い意思決定も関係してくる。後ろ向きな気持ちで挑戦すると、保守的で間違った判断になりかねない。冬季うつ病はうつ病とは別物だが、「仮性認知症」と呼ばれ、うつ病が原因で認知症のような症状が起こる場合もある。つまり、判断力や決断力が落ちるので難しい仕事は戦略的に避ける方が良いと思うのだ。

自分自身、冬季うつ病をあまり自覚することはないが、ネガティブ思考や後ろ向きな気持ちになってるタイミングでは新しいことはしないように意識している。

冬季うつ病がわかっていれば、自分を責めることはなくなるし朝散歩をするなど日光浴など具体的な対策法もある。気持ちが優れなくても、理想の過ごし方はある。上手に冬を乗り越えたいものである。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。