被害者側に「◯◯せよ」と自らの価値観・行動を押し付ける『リベラル』たちへの違和感

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

先日の他党の代表質問の中で、気になるものがありました。麻生副総裁による上川陽子大臣への容姿にかかわる発言を咎める内容です。

麻生副総裁の発言が不適切であったことは論をまちません。まあそれを糾弾した議員自身が、過去に菅内閣を「おじさん」呼ばわりしていたことが発覚したのですが、それはそれとして。。

その議員が答弁を求めた相手は、被害者であるはずの上川陽子外相。「なぜ抗議しないのか」と自分の経験や価値観を披瀝しながら迫る態度に、私は強い違和感を覚えました。

加害者が批判されるのは当然のことですが、政治家とはいえそれに対して被害者がどう振る舞うかまで批判する・押し付けることが適切なのでしょうか。

それは価値観の押しつけであり、リベラル・多様性とはもっとも遠い態度です。

セクハラや性被害を受けて傷ついている方に対して「抗議の声をあげるべきだ、被害届を出すべきだ」「そうしないとさらに加害を助長することになるぞ」と迫ったら、それこそ二次加害でしょう。

上川陽子外相だって本当は傷ついているかもしれないのに、それに寄り添わずに自分たちの価値観を披瀝するためにやり玉にあげる。対する上川陽子外相の

「田島議員、ぜひWPS、一緒に頑張りましょう」

という答弁は流石の一言で、役者が違いました。それに対して「正面から答えていない、答弁漏れだ!」と抗議をする野党は恥の上塗りをしていたと言わざるをえません。

他山の石とし、来週からの予算委員会質疑の準備を進めていきたいと思います。

衆議院議場 衆議院HPより


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年2月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。