古くから温泉地として多くの観光客を集めた熱海。温泉や海ばかりではなく、この時期は美しい梅を楽しむことができる「熱海梅園」が人気です。JR来宮駅から熱海梅園までは徒歩約10分。行きは上り坂ですが多くの方がここを歩いて登り梅園を目指します。
最寄りの来宮駅には梅まつりの看板が掲げられています。見れば梅まつりは1月6日から始まっていました。早いですね!ここは日本一早く観梅が楽しめる場所といわれています。ちなみに日本一遅い紅葉を楽しめるのもここなんだとか。
普段は無料ですが、梅まつりの期間中はおとな300円の入園料が必要です。五分咲きとのことでしたがなかなかどうして、美しい梅の花が出迎えてくれます。
接写にも挑戦しました。このブログを始めてから花を撮る機会が増えたのですが特に梅を撮った記事は多くあります。いなべの記事はスマホで撮り、あとはミラーレス一眼で撮ったもの。まだまだ初心者ですが光の入れ方やシャッタースピードなど気にするようになってきました。少しは成長しましたかね…?
園内は屋台があったり、足湯があったり。梅園はこれまでもいくつか行きましたが、ほかにはない飽きさせない仕掛けづくりがなされていると感じます。
なんと滝まであります。滝つぼに映えているのが山葵(わさび)っていうのも伊豆の玄関口、熱海らしいなと思います。
滝は裏手に回れて滝つぼに落ちる水の向こうに咲く梅を観ることができます。熱海梅園の開園は明治19年。古い歴史がありその時からあるものかどうかはわかりませんが、歴史を重ね、いくつかの試行錯誤の結果このようなアイデアがいくつも取り入れられたんだと思います。
梅園は平野の少ない熱海のやや山がちな場所にあり、かつ広いのでそこそこ歩きます。実は熱海梅園は当時の内務省の提唱で作られたのですが開園の目的は「温泉に浸かるだけでなく、国民を運動させるため」だったそうで。国がもくろんだ通り結構歩き運動をさせていただきました。
新幹線を使えば東京から1時間でアクセスできる熱海梅園。春の訪れを感じに訪ねてみてはいかがでしょうか。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年2月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。