プーチン批判急先鋒のナワリヌイ氏が死去:過去にはクリミア併合を支持

アゴラ編集部

ロシア政府高官の汚職を暴く活動などで反体制派指導者の代表格とされていたアレクセイ・ナワリヌイ氏が獄中で亡くなったとロシア連邦刑務所が発表しました。

ナワリヌイ氏は急に気分が悪くなり意識を失ったそうです。しかし、意識喪失後、医師の懸命な措置の甲斐も無く、死亡が確認されたそうです

ナワリヌイ氏は「過去の経済事件」を理由にロシア極東の極寒の地に「島流し」となっていました。当局の発表が事実であれば、ナワリヌイ氏は追放された場所で死亡したことになります。

不慮」の死を嘆く声も。

生前のナワリヌイ氏は欧米メディアや人権団体から、「リベラル」、「体制変革者」として持ち上げられていましたが、中身はプーチンに負けず劣らずの民族主義者でした。

また、ナワリヌイ氏はプーチン氏と同じようにロシア人とウクライナ人が民族的には同じであり、いずれかは一つの民族として融合するべきだと示唆していたことがあります。その手段として何を用いる予定だったのでしょうか?

「もちろん、今私たちがウクライナとベラルーシと一つの国に住んでいれば素晴らしいのですが、いずれにせよ遅かれ早かれそうなると思います」とナワリヌイ氏は2011年にプーチンの口からも簡単に出てくるような感想を述べた。

ナワリヌイ氏の生と死はロシアの可能性と限界を我々に教えているのではないでしょうか?

アレクセイ・アナトリエヴィチ・ナワリヌイ氏 同氏インスタグラムより(2023年6月)