農家反乱:ドイツ問題児は極右より極左政権

欧州諸国では農家がEUの農業政策に反発し、トラクターを繰り出して大規模なデモを行っている。環境規制の行き過ぎた強化などに対する抗議行動である。それに加えてドイツでは、エネルギー高騰による物価の値上げの中、賃上げなどを要求するドイツ鉄道の運転士やサービス業の組合員、看護師などのストも続き、社会は騒然。

しかし、突然、それら反政府運動ともいえる国民行動に対抗すべく組織されたのが、“極右政党”「ドイツのための選択肢(AfD)」をターゲットにした大々的なデモだ。デモは極右の手から“民主主義を守るため”とされるが、それは本当なのか?

ドイツ在住の作家・川口マーン惠美さんに杉山大志研究主幹が伺います。

【概要資料】農家反乱 ドイツ問題児は極右より極左政権

【出演】

川口マーン恵美 作家・独ライプツィヒ在住
日本大学芸術学部音楽学科ピアノ科卒業。シュトゥットガルト国立音楽大学院ピアノ科卒業。『ドイツの脱原発がよくわかる本 日本が見習ってはいけない理由』(草思社)が第36回エネルギーフォーラム賞の普及啓発賞、『復興の日本人論 誰も書かなかった福島』(グッドブックス)が第38回同賞の特別賞を受賞。その他、『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』(講談社+α新書)、『ヨーロッパから民主主義が消える』(PHP新書)、『そしてドイツは理想を見失った』(角川新書)、『ドイツ流、日本流』(草思社)、『老後の誤算 日本とドイツ』(草思社)、『移民・難民』(グッドブックス)、『世界「新」経済戦争』(KADOKAWA)など著書多数。
最新刊は『メルケル 仮面の裏側』(PHP新書)、『無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ』(WAC)、『SDGsの不都合な真実』(共著・宝島社)、『左傾化するSDGs先進国ドイツで今、何が起こっているか』(ビジネス社)など。
ウェブマガジンでは、『現代ビジネス』のコラム、『シュトゥットガルト通信』の他、『アゴラ』『プレジデントオンライン』などで連載中。

杉山 大志
キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹

地球温暖化問題に関する科学的知見および環境影響評価の現状を調査し、安全保障・経済とのバランスのとれた温暖化対策の在り方を考える、杉山大志氏のYouTubeチャンネル「キヤノングローバル戦略研究所_杉山大志」。チャンネル登録をお願いいたします。