北海道にいってオーバーツーリズムの現場を見てきたのでひと言いいたい

春節の最後に北海道、まずはニセコに到着

中国の春節は毎年違う日程ですが、今年は2/10〜17。この最後にかぶせて(狙ったわけじゃない)北海道行ってきました。17日、18日は土日なので、18まで9連休にした人たちが多かったのではないかと思います。19日はちょっと少なくなっていました。

まず、中国はいまバブル崩壊で大変でして、

アングル:春節の中国人旅行者、東南アジアに殺到 買い物は抑制

と、国内旅行や近場が多かった模様です。しかし中国人民は14億人もいるわけで、5%だけ景気が良くても7000万人もいるわけです。舐めてました。

わたし昨年もニセコに行ってまして、このときの動画ですが

中国人はほとんどいませんでした。考えたら中国が旅行規制してまして、まともに日本に来るようになったのは2024年の春からですね。で、結論でいうと

ニセコのスキー場の7割は中国人!!!

っていう感じでした。欧米人は圧倒されていて予約が取れなかったのか少なめに感じます。

新千歳からアルファード(これはベルファイアだけどw)のタクシーで往復されてる人たちが多いです。

雪が少ないので支笏湖経由で2時間半くらい。ざっくり35000円くらいかな。

中国人というと「うるさい」とか「子どもが立ちションする」とかは昔のイメージで、いまは全く1回も見かけませんでした。子どもが大声出すのは日本も同じですからね。

・スキー、スノーボードはほとんど初心者
・家族連れが多い
・スキーもスノボもしないのにスキー場に来ている人多し

↑キロロのゴンドラに乗ってマイナス10℃の世界でラブラブする若いカップル。セリーヌ、寒くないか??

・若いカップルがかなり多い

ってことですね。初心者が鰯の大群のようにいてボーゲンでヨロヨロ滑ったりゲレンデで立ち止まっているので危なくて仕方ない。中国にはろくなスキー場がないので練習できないんだと思いますが、あと数年もしてもうちょっと上手くなって貰わないとキツい。来年からは

北海道行くなら春節ははずそう

って思いました。来年の春節は1月29日〜2月2日あたりと思われます。

これに対し、欧米の人たちは大人のグループで来ている人たちが多い。もちろん家族連れもいますが、大人2〜4人が多いと思います。文化の差なのかな。そしてヨーロッパの人はほとんどスキーです。。中国の人たちも入門が簡単なスキーがメインなので春節のニセコは8割方がスキーって感じでした。

ニセコの物価と賃金

これについては行く前にブログで書きました。

賃金が上がったら物価もあがる。そのままなんてあり得ないよ

賃金が上がったら物価もあがる。そのままなんてあり得ないよ。
コロナ対策のおかげで賃金が上がらずインフレだけきた日本 アメリカの物価っていつから上がってるの? こうなっています。 いまは上がりきって鈍化していますが2021年の1月くらいから爆上げ・・・・2022年の中頃あたり...

ニセコプライスはぼったくっていると言うより、人件費が非常に高いわけです。ニセコの手前のローソンでは

時給1050円。高校生くらいの女子バイトがいたのだが、欧米人の老夫婦が珈琲買って入れ方が分からなくて訊いているのに「ノーノー」ばっかりで全くダメ。Fランかよ!!

彼女は時給1050円がせいぜいでしょう。

ニセコのグランヒラフスキー場のゲレ食は、ニセコのスキー場も各箇所で違うのだが

こんな感じで群馬のスキー場の2倍くらい。欧米人はほぼビールを飲んでいて店員さんには英語ではなしかけていて、日本人の店員さんも英語でなんとかやりとりしている。欧米人のスタッフもいる。こちらの時給は2000円以上が当たり前で、食事もそれに応じて高くて当たり前と思います。

で、かなり高いのはキッチンカーで

500円玉くらいのミニドーナツが12個入って1000円。オーストラリア人っぽい女子が2人でやってました。キッチンカーはほとんど欧米人。冬の3ヶ月だけ稼いで夏は南の島で暮らすような人が多いんだって。キッチンカーは総じて高いんだけど食事するところがどこも満員なのでキッチンカーで済ませる人が多いのかもしれない。

通りのカフェも中国人で一杯です。

ざっくり見た感じですが、ニセコにいる中国人は

・レンタルで揃えてウェアも安っぽいぺらっとしたのを着てる体験派
・上から下までブランド(アークテリクスにBURTON・・・・)で固めた本格派

に二分化されています。ブランド族の方が多少上手な人が多いイメージです。比率的には本格派もけっこういます。

キロロやルスツは中国人少なめでやや空いてました

あまりのニセコのオーバーツーリズムっぷりにキロロリゾートに移動しましたが、こちらは中国人は少なめで欧米人が6割くらいですね。

一応、この年で始めて4シーズン目の私です。

こちらですが、ニセコと比較してそれほど高くない。ホテルは1泊8万円くらいするんですが、ゲレ食も妥当なプライスです。日曜なのにリフトも並ばず快適。思うんですけど・・・・

ニセコが有名過ぎてそっちに集中???

という感じですかね。翌日のルスツも似たような感じでした。ルスツのゲレ食もまあ妥当なプライス

中国人観光客が集まる施設の特徴

いま、北海道のホテルは朝食戦争だそうで、体験してきました。

朝食が2000円で、和食、天ぷら、洋食、海鮮丼、ラーメンなどが食べ放題で2000円。スタッフの方に聞いたところ、これくらいでないとインバウンドにはウケないそうで、中国人より韓国の方に大ウケするそうです。

ホント、朝からこんなに

食って食って

締めに角煮ラーメンとか、死にました・・・・・。

で、スキー場に行かない小樽の中国人観光客はどこにいくのか。ここにいました。

閉館してから撮りましたので私1人。ww

開設して50周年の小樽水族館。かなり老巧化している感じはしますがわたくし水族館が大好き旅行先にあれば、ハワイでもグアムでも必ず参ります。しかしここは展示物的には古くて田舎ですからそれなりなんですが・・・・

ほぼほぼ中国人観光客・・・・・家族連れとカップル、友達同士みたいなのが多い。みんな行儀良し。

イルカショーもぎっしり中国人。スタッフの人は日本語しか喋らないので、中国語の同時アナウンスを入れて上げないとみんなわからない。ワイが拍手してあげるとみんなも拍手。ww

いろんなビジネスモデルを思いつきました

ざっくり見た感じですが、北海道にはもっと新しいビジネスモデルや飲食店形態があってもいいなと思いました。

書いてると永遠にブログが終わらないので、YouTubeで喋りまくろうかなと思っております。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2024年2月22日の記事より転載させていただきました。