よこはま・たそがれ散歩①:象の鼻を通ってくじらのせなかを歩く

ここのところ毎週関東方面に出かけているミヤコカエデです。今回は旅、というよりは推し活で横浜に来ました。

あ、タイトルはこんなですけど推し、五木ひろしさんじゃないですよ。

ライブは16時過ぎに終わり、そのまま帰るのはもったいないので夕方の横浜の街をぶらぶら歩くことにします。

馬車道から海岸に向けて歩いていく途中にある横浜税関。1934年に竣功した重厚な建物の上に建つのがイスラミックな尖塔。通称「クイーンの塔」とよばれます。

2023年12月撮影。

こちらはその向かいに建つ横浜開港資料会館。こちらの塔は「ジャックの塔」。

「横浜観光情報」より「キングの塔」。

神奈川県庁本庁舎にそびえ立つ「キングの塔」とともに「横浜三塔」と呼ばれています。いずれも昭和初期の建造物です。

象の鼻パークまでやってきました。ぼちぼち日が傾きかけています。12月にもこの場所に来ているのですが、前回は時間がなくて行けなかったあちらの大さん橋まで歩いてみることにします。

独特の形をした「象の鼻」桟橋。

ちなみに「象の鼻」とは象の鼻パークの対岸、大さん橋の根本からにょきっと伸びた弧線状の桟橋のこと。

矢印部分が「象の鼻」。

もともとは江戸時代末期に築造された弧線状の桟橋でしたが、関東大震災で被災したあとは直線状の波止場となっていました。2009年の横浜開港150年記念事業の一環として昔の形に復旧されたものです。

象の鼻を過ぎて大さん橋に向かいます。今はリニューアルされてホールなども備える観光名所となった大さん橋。1894年(明治27年)に竣功して以来、日本と海外を結ぶ海の玄関口としての役割を果たしています。1970年代まではメリケン波止場と呼ばれ、淡谷のり子さんの「別れのブルース」にも登場しました。

「出入国ロビー」なんて旅情を掻き立てられますね。ここはクルーズ船「飛鳥Ⅱ」などが発着しているのでその乗船の際にはここで出入国手続きが取られます。私もいつかそんな豪華客船で旅する日がくるのでしょうか(遠い目)。

ロビー内には帆船模型が飾られていました。

大さん橋の上を歩いていくと対岸には赤レンガ倉庫にランドマークタワー。「ザ・ヨコハマ」な景色が一望できます。夜景が美しいフォトスポットのようで、夜はカメラマンがここに多く集まります。

こちらは野外イベントスペースとしても使える広場。その向こうはホールになっていてこちらもイベントに利用できます。

「くじらのせなか」と呼ばれる大さん橋の屋外スペースは床が平らではなく、階段あり、坂道ありと起伏に富んでいるのでそれを活かした写真を撮ることもできます。あれこれアングルを考えて写真にトライ。

大さん橋の東岸からは横浜ベイブリッジ眺められます。そろそろ先端が近いようです。

「くじらのせなか」の先端部分「くじらのあたま」に来ました。横浜港やその向こうの鶴見の工場群を一望できます。横浜港から工場夜景を見るクルーズ船も出ているそうです。今回はここで帰ってしまいましたが、次は夜景を観にここに来たいですね。

先ほどのホールの上からは横浜税関界隈が一望できます。先ほどご紹介した「横浜三塔」を一度に見ることができるスポットです。三塔ともちゃんと写真に写っていますよ。どこにあるかわかりますか?

「くじらのせなか」を歩いていたら日が傾いてきました。よこはま・たそがれ散歩の続きは、あちらのタワーの方へ。続きは次回お届けします。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年3月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。