波紋を呼ぶ一橋大学大学院生の『奨学金帳消しプロジェクト』

一橋大学大学院生の岩本菜々さんが立ち上げた『奨学金帳消しプロジェクト』が各方面でさまざまな反応を引き起こしています。

大学に行かないでちゃんと働いている人たちからの指摘は、大卒者にとってとくに耳が痛いものとなっています。

大学生活は楽しい時間ではあるけれど recep-bg/iStock(大学生活のイメージ)

借りたものは返すのが当たり前だという意見や

大学に行かなかった人たちはその間しっかりと税金を納めているという意見が多く聞かれます。

借りた奨学金を返さずに踏み倒すと次の学生さんが借りられなくなってしまうという切実な指摘も。

自身を過信した上に返済をまともに考えず身の丈に合わない借金をしているだけという指摘は身につまされます。

この話題は大学の学費が高すぎるから国が出すべきだという論理がおかしい意見も飛び出しがちです。

月々1万6千円が返せないというのも不思議な話です。

ほかの国には奨学金が充実しているという批判もありますが・・・。

学費を貸与する対象はある一定以上の大学にすべきだという意見や

大学自身が保証人になればよいという意見も見られます。

奨学金という名前で釣る方もおかしいですが、教育ローンをなくせと言うのも暴論でしょう。

大学への投資は「私的収益率」が高いけれど大学の「社会的収益率」はマイナスだと言っても、奨学金を何も考えずに借りてしまう人にはわからないのかもしれません。

一橋大学大学院生なら、徳政令を出した結果がどうなったか知らないはずはないと思うのですが・・・。