2040年に就業者の1/5が医療介護従事者に:こんな経済が成り立つのか?

全日本病院協会の『病院のあり方に関する報告書』の想定される2040年の世界が話題になっています。今の医療介護を維持しようとすると、2040年には全就業者の約1/5が医療介護従事者になり、その傾向はさらに強まるということだそうです。

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これから医療介護事業が日本最大の産業になります。

お金も大事ですが、お金の問題だけではなくなってきました。

しかし、現時点ですでに人材確保ができてきません

退職する理由もとてもよくわかります。

介護に関しては、デジタル化と相性が非常に悪いです。DX化、AI化で余ったホワイトカラーを回すしかありませんが、わが国の雇用の流動性は低いです。

人材不足でも介護施設への要求はどんどん高まっています。

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しかし、健康保険だけでなく介護保険ももはや保険制度の体をなしていません

介護業界の生産性は低いです。そして低い賃金では必要な介護人材は確保できませんし、官製市場なので生産性を上げるのはさらに難しいです。

医療・福祉産業が成長したところで、われわれが普通イメージするような消費や投資が増えるわけではない。それによって日本の輸出が増えるわけでもないし、日常生活が豊かになるわけでもない。こうした意味で、他の産業とは性質が大きく異なるのだ。そのような産業が日本最大の産業となる。だから、日本経済の姿は、これまでのものとは異質のものにならざるをえない。

日本の将来は市場を通じない経済活動が拡大しますが、こんな経済が成り立つのでしょうか。