新年度を目前に控え、鹿児島県教育委員会は臨時的任用教員の確保に力を入れているとのことですが、2000人という数に驚きの声が上がっています。内訳は、小学校約900人、中学校約500人、高校約250人、特別支援学校約350人で、合計約2000人だということです。
新年度は目の前なのに先生がいない…鹿児島県教委が臨時教員2000人募集 特設サイト開き猛アピール
https://t.co/iSFl19yauG 「県内の教員約1万5000人のうち臨時教員は1800人で12%を占める」→この臨任の割合で現場を回すことが無理になってきているのでは?— 山下ゆ (@yamashitayu) March 11, 2024
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あと数週間で新学期の段階で教員不足で教育現場は危機的状況です。
ただし2000人まるまる足りないということではないようです。それでもいまだかつてない不足数に変わりはありません。
鹿児島県の2000人講師募集が話題
・来年度2000人欲しい
・現状1800人が講師ってことだね。増減ゼロなら200人足らないが、講師さんが大量に教諭に合格してることと、若者で講師をやる奇特な人はおそらくいないだろうから、4月の段階で300人くらい不足なんだろうね
オワコンだわ#教師のバトン
— サボさん【教師のバトンプロジェクトリーダー】 (@kyouiku_mondai) March 10, 2024
これから先教員が増える要素はありませんが、景気がよくても世の中が世知辛くなっているからなのでしょうか。
教員不足のニュース見て思ったけど、今の教育の方向性と教員に求められる資質が正反対過ぎて、これから先教員が増えるとは到底思えない。
子供や保護者から暴力や理不尽な事されても「教員の指導力不足」で全て教員が悪い、たった1つのミスですら絶対に許されない、完全に今の教育の方向性と真逆。— 愚痴講師 (@TYPFNJvx94LvMko) March 9, 2024
遅々として「働き方改革」は進みません。
正規採用ですら「滑り止め」になってしまっています。
教員採用試験の倍率が1倍台でギリギリしかいなくてヤバいとか言うんだが
、昨年度高知県は内定者150人中84人が辞退したんですよね。ギリギリ足りないんじゃなくて全然足りないんです。— 合法先生 (@barbeejill3) September 20, 2021
ただしどれだけ人員を補充すれば人手不足が解消するのか定かではありません。
日本型雇用の問題はこれ。文化や宗教に根ざすものだから、どうしようもない。 pic.twitter.com/6jlxYqHaVP
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) January 26, 2024
教育ニーズは高まり続けています。いくらでも高まり続ける雰囲気があります。
12/8【鹿児島テレビ】学校で保護者から教職員への不当な要求も
・リレー選手に自分の子供が選出されなかったため、再度の選考を要求
・保護者の迎えまで小学校で預かるよう要求された県教委では、学校でのトラブルを弁護士に相談するスクールロイヤー制度を活用して学校側の負担を減らしたい考え。 pic.twitter.com/PHdVHCTNxY
— 東和誠(トウマコ) (@makoto_touwa) December 8, 2023
タクシー不足と同様に教員不足も参入障壁の問題とも言えます。
教員不足だなんて言いますけど、人災です。現在のように大卒で教育学部いくのが基本と言うのがおかしいのです。
・1年教員補助したら教員免許
・民間教育機関で2年働いたら教員免許
・修士博士に教員免許
・1発試験で教員免許
・難関資格者に教員免許 https://t.co/nhOvG4024r— 魏徴X (@GICHOGI) March 17, 2024
正規採用の倍率も散々ですが、非正規でしっかり働いてくれる人が払底してきたことがいちばんの要因ではないでしょうか。正規職員の待遇改善だけでは教員不足は解消しません。
アラフォー男性公務員の年収分布。
非正規は、半分近くが200万未満のワープア。これはもう、身分格差と言い得るレベルだな。 pic.twitter.com/y8FvGBqOG2— 舞田敏彦 (@tmaita77) September 8, 2016
正規教諭の募集は奨学金免除などのニンジンで誘導しようとしていますが、足りないのは臨時教員です。臨時教員の人の給与を上乗せすればいいのではないでしょうか。
教員不足が深刻化しているのに、どうして採用の入り口だけを広げようとするのでしょうか?持続可能な働き方として労働環境の改善(残業代ゼロの廃止など)を早急に行うべきです。教員志望者はそこを見ています。https://t.co/L3djoqZpkQ
— 天津シンギ (@yumeto_me) March 15, 2024
教育業界も非正規は二流の労働者という色眼鏡を外すことはないのでしょうか。
正規雇用と非正規雇用の勤務形態が違うのならば、便利な時だけ人を働かせられる非正規雇用の一時間あたりの価値は正社員の時間よりは高く設定されてないとおかしいんだよね。どんな商品だって小分けすると割高になるもんなんだから。労働力だって商品だぞ。
— ねえね じんるいというどうぶつのかんさつ (@Doragonsyoten) October 12, 2020
過去の教員採用試験の受験者からは手のひらを反したような教育委員会への恨み節も聞こえてきます。
その呼びかけしている相手を、面接とか待遇で無碍にしてきたことは忘れてないからな。 https://t.co/dpcVuBzKvj
— そーき@爪楊枝P (@souki_e) March 8, 2024
けっきょく教員不足もこういうことが発端なのかもしれません。
1/21日経「「正社員の壁」人手不足でも」正社員になりたい非正規社員のうち、実現できたのは7%にとどまる。日本における「正規/非正規」は身分制で、正社員は自分たちの既得権を守るために、正社員への転換を阻止しようとしているのではないか。
— 橘 玲 (@ak_tch) January 21, 2024