きのう内閣府の「再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース」の資料に提出された構成員資料に「国家電網公司」の電子透かしが入っていました。
同じく見えますね。自分はiPhoneで見てますが。
なんで国の審議会の参考員の参考資料に中国の電力配送会社の透かしが入るんだろう?全部のページから提案スライドにまで入ってるし。
そして前回からなんだ。 https://t.co/XXNGLRfFTc pic.twitter.com/rYifMHuYRw— ただの電気技術者 (@old_electrical) March 23, 2024
電子透かしはファイルに電子情報を埋め込むもので、物理的にコピーしても電子コピーしても残ります。画像キャプチャーはこんな感じですが、Acrobatでは見えません。
オリジナルをいろんなアプリで開くと
・AcrobatとEdgeでは透かしは見えない。
・ChromeとSafariでは見える。
国家電網公司が自然エネ財団にAcrobatで情報提供し、それを財団がコピーして使い回したものと思われる。この透かしは電子的にコピーしても残るが、Windowsで見ている限りわからない。 https://t.co/0D4TRRsCxI— 池田信夫 (@ikedanob) March 23, 2024
国家電網公司は、中国の国営電力会社。これは同社の使っているコピー用紙だと思われます。通常は部外秘の情報を配布するとき、それが不正コピーされてもわかるように使われるものです。
河野太郎大臣が作った再エネタスクフォースの資料に中国政府直轄の国家電網公司(国家电网公司)の透かしが入っている件、流石に嘘だろ~と思ってみたら本当に国家電網の透かしが入っていた。WindowsPCでは見れないけどAndroidでは見れる。今回太陽光発電FIP価格見直し提言の資料だけに洒落にならない pic.twitter.com/HQLWJ5WWPP
— 翼が折れたきたきつね (@northfox_wind) March 23, 2024
指摘を受けた内閣府は、ただちにこの資料を削除。
透かし文字の件で、事務局は大慌てしているようです。 https://t.co/342E3CkbpE pic.twitter.com/1IbSsgCh58
— rihi (@rihi14913171) March 23, 2024
この透かしは、発表した再エネTFのメンバーである大林ミカ氏(自然エネルギー財団事業局長)の資料です。
再エネTF構成員から「国家電網公司」という中国の電力会社名の透かしが入った資料が提出されていた問題、再エネTF構成員の大林ミカ氏が事業局長を務める自然エネルギー財団は、国家電網公司が設立した国際送電網の構築をめざす団体に理事会メンバーとして参加。ちなみに当該団体の副会長は孫正義氏。 pic.twitter.com/E5Gq2PhVoJ
— たそがれ電力 (@Twilightepco) March 23, 2024
再エネTF委員4人中2名が自然エネルギー財団。財団はソフトバンク孫社長が作ったものだけどアジアスーパーグリッド構想のときにSB、国家電網公司(中国)、ロシアグリッド、韓国電力公社の4社が事業性調査で提携しているので、中国の国家電網公司の透かし問題は自然エネルギー財団経由なんでしょうね pic.twitter.com/dM4Bxpa5hZ
— 翼が折れたきたきつね (@northfox_wind) March 23, 2024
再エネTFについては「提言の内容がめちゃくちゃだ」とか「再エネ業者の利益誘導だ」という批判が強い。
再エネタスクフォースがこれまでにどれほどおかしなことを言ってきたかは電力関係者ならご存知だろうが、知らない人向けに過去の審議会で再エネタスクフォースの提言が集中砲火を浴びた回の審議会をご紹介。詳細は引用RT元をご覧ください。 https://t.co/xCGwrbgibq pic.twitter.com/QBj388Bp13
— たそがれ電力 (@Twilightepco) March 23, 2024
この資料を説明したのは自然エネ財団の大林ミカ。彼女が国家電網公司のコピー用紙を使ったと考えられる。
再エネ業者から金をもらっている財団のメンバーが内閣府の有識者会議に入っているのはおかしい、と私は批判してきたが、中国政府から金をもらっているとなると、問題はさらに深刻だ。 https://t.co/JX2C1Bsop9— 池田信夫 (@ikedanob) March 23, 2024
この際、こんな中立性の疑われる「タスクフォース」を内閣府が続けるべきかどうか、再検討したほうがいいでしょう。