ことしもいよいよ桜(ソメイヨシノ)の開花が間近に迫ってきました。
今年の桜の開花は3月21日に岐阜や名古屋などからスタートといわれていましたが、彼岸後のに寒波が入った影響で開花宣言はお預け。今日ようやく高知市で開花宣言が出されたのみです。ただ今後は温かくなるということでしたので明日以降続々と開花宣言が出されることでしょう。楽しみです。
わたしはここ数年、桜の時期には必ず花見スポットに出かけて桜を楽しんできました。すでにnoteで書いた場所もあれば初出の場所もありますが、桜の開花に先駆けて私のお気に入りのお花見スポットをいくつかご紹介したいと思います。この春のお花見の参考にしてみてください。
① 京都・伏見であい橋
花見といえば、京都。京都の桜の名所は枚挙にいとまがないですが、どれか一つ挙げるとしたらここを推します。映画「君の膵臓をたべたい」のロケ地となり、聖地巡礼で訪ねて以来その美しさに魅了され2年に1度はここを訪ねています。水路の脇の桜並木は息をのむほど美しく、水路を静かに進む十石船の姿が満開の桜とマッチします。
周辺は寺田屋事件の舞台となった寺田屋や、月桂冠をはじめとする酒蔵も多数ある場所で酒蔵めぐりなども楽しめるエリアです。
◆ 伏見であい橋
場所:京都市伏見区北浜町903-1
アクセス:京阪電鉄「中書島駅」から徒歩9分
② 京都・哲学の道
京都の東部、東山の永観堂付近から銀閣寺西まで1.5キロを結ぶ散歩道・哲学の道。琵琶湖疎水の分線に沿って続くこの道は四季折々で違った姿を見せてくれるので近くに来たら必ず歩くお気に入りの場所なんですが、沿道に桜が植えられており花見の時期は多くの観光客がここを訪れます。
2018年4月3日に訪問しましたが、川面に木陰を映すほどの花筏がとても美しいかったのを覚えています。沿道にはお茶を頂ける店もありますので、休憩をとりながらかつて文人が歩いた道をゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。
◆ 哲学の道
住所:京都市左京区北白川東久保田町東山ほか
アクセス:京都市営バス5番系統銀閣寺道下車徒歩2分
③ 京都・蹴上インクライン
続いても京都です。紅葉で有名な南禅寺の最寄り駅である蹴上駅至近にある「蹴上インクライン」。かつて使われていた線路の両側に桜並木があって、廃線を歩きながら花見を楽しむことができる全国的にも珍しい場所になっています。
蹴上インクラインは明治期、琵琶湖疎水を航行する船を運ぶ目的で作られましたが、琵琶湖疎水は高低差があり船で航行できない区間がありました。その区間を台車に船を乗せて輸送していたのがこの蹴上インクラインです。
◆ 蹴上インクライン
住所:京都市東山区東小物座町339
アクセス:京都市営地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩すぐ。
④ 東京・桜坂
ところ変わってこちらは東京。東急多摩川線沼部駅から少し歩くと切り通し状の上り坂があり、その脇を固めるように桜並木が広がります。これが「桜坂」。普段は人も車もただ通り過ぎるだけの坂ですが、桜の季節には福山雅治さんのファンもそうでない方もカメラを片手にこの坂を訪れます。
坂の中央に両側の住宅街を結ぶ人道橋があり、そこから桜並木を眺めることができるのです。この坂を訪れる90%以上の方は脳内で「桜坂」を歌っています。福山さんはデビュー前にこの付近に住んでいたこともあり、ここをモチーフにして歌を作りました。彼の聖地巡礼スポットとしても訪れる方が後を絶ちません。
◆ 桜坂(東京)
住所:東京都大田区田園調布本町
アクセス:東京急行電鉄多摩川線沼部駅下車徒歩5分
⑤ 愛知・岡崎市乙川河川敷・岡崎城
続いては愛知県中央部、岡崎市の市街地を流れる乙川(おとがわ)から岡崎城にかけての桜並木。私の地元です。10年間ここで仕事をしており、この時期桜を眺めながら通勤するのが何よりの楽しみでした。
川と名鉄がクロスする場所は絶好の鉄道写真撮影ポイント。この季節は桜をバックに走っていく名鉄電車を存分に撮影することができますよ!
◆ 岡崎市乙川河川敷・岡崎城
住所:愛知県岡崎市康生町561-1(岡崎城)
アクセス:名古屋鉄道「東岡崎駅」から徒歩17分(岡崎城)
⑥ 滋賀・高島市海津大崎
最後は滋賀県、琵琶湖の北、高島市マキノにある「海津大崎」です。
昭和11年に大崎トンネルと湖岸道路開通を記念して植樹され、以来植樹や維持管理が続けられて現在の姿になっているそう。地域の桜の名所となり市民の憩いの場となりました。
琵琶湖沿いの遊歩道を歩いていくのがメインルートですがサップをしながら桜を楽しんでいる人たちもいます。湖から見た桜はさぞ美しいんでしょうね!サップできる自信はないですが。
◆ 海津大崎
住所:滋賀県高島市マキノ町海津
アクセス:JR湖西線「マキノ駅」から徒歩28分
※周辺に駐車場もありますが、シーズンは混雑しますので早めに行くことをお勧めします。
いかがだったでしょうか。間もなくやってくる桜の季節。自然に気持ちがウキウキしてきますね。みなさんもぜひこの時期を逃すことなく美しい桜を見に各地にお出かけしてみてください。桜情報お待ちしています。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年3月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。