出口里佐です。
本日はモンブラン発祥のお店、自由が丘モンブランをご紹介します。
自由が丘モンブランは、なんと1933年(昭和8年)創業です。地元に昔から住んでいる方なら、ケーキ屋さんと言えば、モンブランと答えるでしょう。
そして、こちらの看板商品、モンブラン(税込880円)は、スポンジ生地のなかに愛媛県産栗が一個、その上に甘さ控えめの生クリーム、その外側にマロンクリームを細く絞り出して、てっぺんに白いメレンゲを雪の帽子のようにのせています。白いメレンゲは、少しレモンの味がして、爽やか。
フランスとイタリアの国境に位置する山、モンブランに魅せられた創業者、迫田千万憶氏が、日本でモンブランのお菓子を作って、お店の名前にもしたいと、モンブランの麓のシャモニーの市長にお願いに出かけたそうです。
それ以前にも、ヨーロッパでは、モンブランのお菓子は存在していたそうですが、栗の洋酒がきつかったりと、そのままでは日本人の嗜好に合わないと、和栗の甘露煮を使って、黄色いペーストにして完成させたそう。
確かにフランスでいただく、例えばアンジェリーナのモンブランは、形もドーム型で、マロンクリームの甘さもかつてよりは控えめにはなったものの、いまだに超甘いです。色も茶色に近い。モンブランの岩肌を表しているそうなので、茶色のほうが、それらしいのかもしれません。あれはあれで、美味しいのですが、自由が丘モンブランのモンブランのほうが、やっぱり、ほっと落ち着きます。
モンブランのほかにも、イチゴショート、シュークリーム、イチゴをはさんだ豪華なエクレアなど、美味しいケーキが色々あって、迷いましたが、今回は、酪農レアチーズケーキ(税込550円)を購入。最後の1個で人気のようでした。台には、エダムチーズを混ぜて、少し塩気、白い部分はクリームチーズでふんわり、レモンのほんのり酸味を感じます。
日持ちするお菓子としては、色鮮やかだったり、可愛いかたちのティーコンフェクト、フランス産贅沢栗のマドレーヌ、フィナンシェ、リーフパイなどがあり、店頭のほか、オンラインショップでも購入できます。プレゼントに良さそうです。
自由が丘モンブランは、自由が丘駅正面口から少し歩いて、5分ほど。以前は、駅からすぐの場所でしたが、自由が丘再開発のために、現在の仮店舗に2023年2月に移転。店内に喫茶スペースもありましたが、現在は、屋外に大きなパラソルの下にテーブルがいくつかの、テラスのみです。とても人気で、晴れた日には、満席です。
店内には、包装紙や箱のデザインにも使用されている、東郷青児氏の美しい女性を描いた絵画が展示されています。
お店の奥では、パティシエさん、パテシエールさん達が、ケーキを製造している様子をガラス越しに見学できます。会計を済ませてから、ぐるりと歩いてみるのも楽しかったです。
自由が丘にいらしたら、ぜひ一度は立ち寄って、モンブランを召し上がってみてくださいね。
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