色と骨格で見つける私だけのスタイル:僕のベルボトムを最先端に?

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すごいシリーズ本が完成しました。「パーソナルカラー×骨格診断別」、12冊同時刊行の作品です。出版不況といわれるなかこの企画を成立させた、著者の海保麻里子さんと、版元のサンクチュアリ出版に敬意を表します。

パーソナルカラー春×骨格診断ストレート 似合わせBOOK」(海保麻里子 著)サンクチュアリ出版

12冊同時刊行の稀有なシリーズ

本書はこの本の最大のポイントは、12冊シリーズであること。パーソナルカラーは「春」「夏」「秋」「冬」の4タイプ、骨格は「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプに分類され、かけ合わせると合計12タイプです。

自分に似合うものを知る近道。それは、自分自身をもっとよく知ること。特徴や魅力を知り、それらを最大限にいかす方法を知ることが大切です。海保さんは次のように言います。

 「身につけるだけで自分の魅力を最大限に引き出してくれる色。そんな色のことを、パーソナルカラーといいます。SNSでひと目惚れしたすてきな色のトップス。 トレンドカラーのリップ。いざ買って合わせてみたら、なんだか顔がくすんで見えたり青白く見えたり。おそらく、自分のパーソナルカラーとは異なる色を選んでしまったせいです」(海保さん)

「パーソナルカラーは、生まれもった 『肌の色』『髪の色』『瞳の色』、そして『顔立ち』によって決まります。 自分に調和する色を、トップスやメイクやヘアカラーなど顔まわりの部分にとり入れるだけで、 肌の透明感が驚くほどアップし、フェイスラインがすっきり見え、グッとおしゃれな雰囲気になります。これ、大げさではありません」(同)

実際にサロンでは、お客さまの顔の下にさまざまな色の布をあてていくらしい(筆者は経験がない)のですが、色によって見え方がまったく異なると言います。

ブランドの試着室で色の異なるジャケットを合わせるようなものでしょうか。たしかに、自分の似合うスタイルがわかっていたほうが効率的であることは間違いありません。

自分の好みはなかなか変わらないが

歳を重ねると自分のスタイルが簡単には変えられません。私のワードロープは圧倒的に黒が多く、ほぼダーク系で占められています。シャツもダーク系が多く、パンツもブーツカットが基本です。なかにはフレアタイプ(昔のベルボトム)も多数あります。

ストールも20本くらい持っています。高校生の頃からストールを巻いているので、俳優の中尾彬さんよりもキャリアは長いと思います。

だいぶメタボってはきたものの、184cmの高身長で見た目にはスマート(お世辞かも知れませんが)だと言われます。髪の毛は細くはなったものの、逆毛を立ててブローに時間をかけてハードスプレーを駆使してフサフサしているように見せています。

DCブランド世代の私にとって服を購入するのは百貨店です。40代くらいの頃でしょうか、ある百貨店での出来事になります。販売員と次のようなやり取りをしました。

尾藤:「これ、私みたいな中年でも大丈夫かね?少々若づくりかなー」

販売:「大丈夫ですよー。どんな服にも合わせやすい色ですしー」

「私みたいな中年」。これは自らを謙遜しているのであって本気ではありません(苦笑)「大丈夫ですよー」というコメントは、私が中年であることを認めた発言でもあるので、この時点で買う気が失せています。

販売員の気持ちもわかるのですが、どこのブランドに行っても、「売りたい臭」を感じて、足が遠のくようになりました。販売員とのやり取りが面倒だと思うようになり、ここ10年くらいはネット通販での購入が増えました。

自分の似合うってどんな服

ショッピングは楽しいはずですが、私の服装は10年くらい変わっていません。「慣れている服=自分に似合う服」という固定概念があり変化できないのです。このようなときに、本書のような診断があればとても便利だと思いました。

パーソナルカラーと骨格診断の専門知識にもとづき、12タイプとそれぞれに似合うファッションが1冊ごとに紹介されています。本書を読むことでファッションセンスがアップするかも知れない?!

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)