こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
補欠選挙が与党3敗に終わり、解散総選挙はいつ行われるのか?という点に話題が集中しています。
これで解散総選挙は打てなくなったのではないかというのが一般的な見方でしょうし、私もそう思います。
このままやったら自民党の議席は激減するので、羽交い締めしてでも周囲が止めるだろうというのも一つなのですが、
岸田総理の支持率が低すぎる・選挙が弱すぎるがゆえに総裁レースで意外な交渉力があるのではないかというのが私の受け止めです。
まず前提として、現時点で自民党と岸田総理は利害関係が一致していない、もっと言えば利害対立しています。
自民党にとっては議席数が減る解散はなんとしても避けたく、解散は先送りにしたいけれど、総裁選における再選を欲している岸田総理は総裁選までに解散がうちたくて仕方ない。
この利益相反状態を解消するシンプルな解決策は「岸田総理を再選させるかわりに解散を先延ばしにさせる」しかないわけです。まあ典型的な先送りですね。
岸田総理でいま選挙をやったら大敗が目に見えているだけに、
「総裁をもう一期やりたい。無理なら解散する。総裁をもう一期やらせてくれるなら解散は見送る。どうだ?」
と岸田総理が周囲にバーゲニングを仕掛ければ、今ならかなりの人数が妥協して岸田再選支持に回るんじゃないかと考えられます。火中の栗を拾いたい人も多くなさそうですし。
議席数は衆参ともに十分にあるわけなので、二期目の岸田総理で低空飛行しながら何らかの起死回生の一手を模索しつつ、解散総選挙の時期を探る。
衆参同時か、はたまた任期満了に近くなるのか…。
神経戦が続きますが、一喜一憂しても仕方ありません。維新も大変厳しい補欠選挙の結果となったことを受けて、改めて気を引き締めて決戦準備を進めてまいります。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年5月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。