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出口里佐です。
先日、歌舞伎町の東急歌舞伎町タワーのシアターミラノ座で、若い役者さん達による歌舞伎町歌舞伎を観て来ました。その帰りに、夕飯をいただきました、『すずや 新宿本店』をご紹介します。
お店の場所は、歌舞伎町の入り口、西武新宿駅に近いビルの5階です。
エレベーターを降りると、歌舞伎町の喧騒から隔絶された落ち着いたお店の入り口。
数十年以上ぶりでしたので、お店がもしかして無いかもと心配でしたが、昔からの場所で営業されていてホッとしました。店内には、以前同様に棟方志功さんの版画や民藝のアーティストによる大皿が何枚も飾られていて、エレベーターを降りると、歌舞伎町の喧騒を忘れる落ち着いた雰囲気です。
棟方志功さんの版画のメニュー表紙
メニュー裏表紙
棟方志功さんの版画や民藝アーティストの作品が飾られている店内
すずやの名物は、とんかつ茶漬け。他にも、美味しそうな、とんかつメニューは色々ありますが、私は何と言っても、とんかつ茶漬けです。
とんかつ茶漬けの定食。奥の急須はお茶漬け用のお茶。右奥の急須はお茶漬けソース。
この日は、定番醤油味を選びました。
とんかつ茶漬けは、電子レンジが無かった時代に冷たくなったとんかつを温かく食べる工夫として、お茶漬けにして食べようと、もともとお店の賄いだったものをお客さんに出すメニューになったのだそう。
とんかつ茶漬けの取説ページ。
召し上がり方の絵の女性の目の感じも棟方志功さんの描くのに似ていますね。
以前は、とんかつ茶漬けは1種類だけでしたが、大盛（1,940円）、普通（1,690円）、小盛（1,410円）とボリューム別に値段設定、ソースも、定番醤油味のほか、からし醤油、ニンニク生姜醤油、唐辛子醤油の4種から選べます。またトッピングも別料金で、温玉やキムチなどがあります。
とんかつ茶漬けのとんかつは、上質な豚ヒレ肉の衣に少し濃いめの味付けで、お茶漬けにした時に丁度良い感じにしている様。ご飯は山形の美味しいお米、つや姫を使用。水加減もお茶漬けに合うように、あらかじめ水分少なめにしている感じでした。とんかつの上には、たっぷりのキャベツ炒め、食物繊維も充分です。
付け合わせには、大根の漬物、高菜炒め。お茶漬けのトッピングにすると味のアクセントに。
今回は、小盛りで更にご飯も少なめにしてもらいましたが、それでも少しご飯は多かったです。味噌汁はシジミで、旨みたっぷりでした。
このクオリティで2,000円以内、小盛りだと1,500円以内、って、素晴らし過ぎます。
テイクアウトは、味噌汁無しですが、それぞれ同じ値段でお願い出来るとあったので、留守番している夫にお土産で持ち帰りしました。トッピング用の細切りの海苔、ティーバックのお茶まで付いて、すずやのとんかつ茶漬けが自宅で、ほぼ再現出来ました。
テイクアウトは味噌汁無しですが、同じ値段で出来ます。
テイクアウトの付属品には、細切りの海苔、お茶パックまで！
ちなみにテイクアウトしたのは小盛でご飯少なめですが、家のご飯茶碗で2つ出来ました。
付属の高菜トッピングで、アクセント。
お店には、海外からの外国人のお客さんもいらしていて、流暢な英語で接客しているスタッフさんもいました。コロナ禍やそれでなくても競争が激しい飲食業界で、すずやがずっとこれまで生き延びてきたのは、メニューの多様化やインバウンド対応など、色々な工夫があってのことだと想像します。
窓側のカウンター席からは、新宿の動くネオンサインが。
ニューヨークのタイムズスクエアの様にも見えました。
お店は、西武新宿駅近く歌舞伎町入り口のビルの5階。
新宿の他、都内には、亀有、秋葉原にお店があるそうです。もしまだ召し上がったことが無いなら、ぜひ一度訪れてみてください。
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