「幸せになれない人」には理由がある

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誰しも毎日を楽しく生きて、幸せな人生を送りたいと思っているはずです。しかし、現実は多くの人は自分が望むようなライフスタイルを実現できず、幸せになれないと悩んでいます。

なぜ思い通りにならないのか?その理由を考えてみました。

まず、自分の周囲にいる人たちの気持ちを理解できない人は幸せになれないと思います。

友達にしろパートナーにしろ、相手の本当の気持ちがわかれば、それに沿った気持ちの良い相互の良好なコミュニケーションができます。

ところが、相手の気持ちを誤解したり、無視して自分に都合の良いように考えてしまうと、不快な感情が生まれ軋轢を生み出します。

いわゆる「地雷を踏む」人とは、相手の感情を理解する力の弱い人です。一緒にいても違和感が生まれるだけで、お互いに居心地が悪く幸福感を感じないのです。

また、人間関係をビジネスと同じように自分の損得勘定だけで考えてしまう計算高い人も幸せになれません。

なぜなら、利害関係で行動する人には心を許す人がおらず、信頼し合える人間関係が成立しないからです。

「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉の通り、経済的メリットがなくなった瞬間から人は離れていきます。

多くの人は孤独から幸福感を感じることはありません。

さらに、ネガティブ思考の人も幸せにはなりません。

コップに水が半分「しか」入っていないのか、コップに水が半分「も」入っているのか。

同じ現実を見ても、人によって解釈は無限です。

現実を悲観的に捉え、悪い方向に考えてばかりいるテンションが低い人は、そもそも自分自身も暗い気持ちになりますし、一緒にいても楽しくないので、人が集ってきません。

どのような状況でも楽観的に考え、明るく振る舞える人は、周りの人を楽しく巻き込んで人生を楽しむことができるのです。

このように考えていくと、自分が幸せになるためには、まず自分の周りにいる人に幸せになってもらうことが大切なことがわかります。

3年B組の金八先生が言っていたように「人」という字はお互いが支えあっているから成り立つのです。だから、自分のことだけを考えている人は、幸せになれません。

なぜ自分は幸せになれないのか?と自問して思い悩む前にやるべきことは、自分は果たして周りの人たちを幸せにしているだろうかと考えてみる。

幸せになれるかなれないかは、自分の行動が決めるのです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年5月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。