挑戦し続ける中年になる3つの方法

黒坂岳央です。

20代までの若い頃は誰しも勢いや行動力がある。だが、40代を超えて気付いたことは、30代後半以降になると口先であれこれダメ出しをする評論家はたくさんいるが、実際に挑戦する、行動する人はほとんどいなくなってしまうという現実である。「今からではもう遅い」と言い出す人がずいぶん増えた感覚がある。

自分自身、ビジネスについての感覚は昔からずっと変わらない。何歳になろうと挑戦したいことは必要最低限勉強をして、即日にでも始めればよいと考えているし実際にそうしている。幸いにまだまだ意欲や行動力は衰えを感じない。意識することで行動力の維持に役に立ちそうなコツを3つシェアしたい。

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人生の残り時間を意識する

人間は誰しも、先の終りが見えないとダラダラしてしまうものである。

1泊2日の旅行なら、滞在中の限られた時間を最大限楽しもうと時間をムダにする人はほとんどいないが、仮に10泊11日となれば後半戦は中だるみして観光地を周る散策を面倒に感じて、ホテルから出ずにダラダラしてしまう瞬間が出てしまうものである。

人生は長い長い旅行みたいなものであり、代わり映えしない日常に身を置くとあたかも人生は永遠に若いままで、いつまでも続くような錯覚に陥る。だが、実際はそんなことはない。20代後半から時間の流れは加速し、うかうかしていると今しかできないことはあっという間に過ぎ去ってしまう。

人生の残り時間は限られていて、今この瞬間にできることはすぐしないと先送りすれば気力や体力の衰えでもはや二度と手を付けなくなるとやや極端に考えることで、立ち止まってなどいられないとわかるのではないだろうか。

発展性のない人生は楽しくないと知る

これは特に強く意識していることだが、年をとっても人生を楽しく、明日が楽しみにできる人と、そうでない人ととの差は「発展性」だと思っている。つまるところ、成長や上昇がなくなって将来への夢がなくなった時に人生は終わりであり、一応物理的に生きていても精神的には死を待つだけの状態に等しいのではないだろうか。

発展性のある人生とは、今よりより良い未来が待っているということを意味する。たとえば子供の成長を子と分かち合うとか、スキルアップをしてより高付加価値の仕事に挑戦するといったものだ。そのためには自分次第の成長のための負荷をかける必要がある。

昨今、あちこちで「しんどいなら逃げよう」「もっと楽になっていい」みたいな提案がなされているが、「楽さ」を求めても「楽しさ」は得られないと思っている。楽な状態はマイナスがゼロフラットになった状態でしかなく、楽しいとはプラス領域に転じた状態だ。そのプラス要素は、素晴らしい現状があるというだけでなく、この先の人生に明るい展望があるという期待値も大きい。そしてただただ楽という状態でそれを獲得することは難しいだろう。負荷が人間の成長をもたらし、成長こそが未来に花咲く果実となるからだ。

応援される人になる

記事や動画を出す立場になるとわかるが、自分の眼前には応援してくれる人とアンチをする人、そして無関心な人がいるとわかる。圧倒的大多数は無関心なわけだが、一部には熱心に応援してくれる人がつく。中年からリスクを取って挑戦を頑張り続けるには、この「応援してくれる人」の存在ほど心強い味方はないとわかる。

どんな仕事でも必ず自分以外の人間が介在する。それは取引先だったり、同僚だったり顧客だったり様々だ。自分の場合、発信活動を見てくれる視聴者がそれにあたる。そして応援してくれる人の存在は本当にありがたい。

「記事や動画の更新を楽しみにしています!」といってもらえることほど、制作意欲を高めてくれるものはない。自分一人を幸せにするためにできる努力量は知れている。その一方で、困っている人の助けや役に立てることに終わりはない。「もっと助けになりそうなことはないか?」と必死に頭を使い、必要なスキル知識を取得するために頑張ろうという意欲を生み出してくれる。視聴者にとっては自分が助けになっているかも知れないが、自分からすると逆に応援してくれる視聴者にこそ助けられており、自分自身を発展させてくれているという感覚があるのだ。

年を取るとどうしても保守的になり、変化を拒むようになる。だが、感情の奴隷になって人生を諦めて生きていくにはまだまだ中年という時期は早すぎる。人生は短いようで、何もせず生きていくには長いのだ。人生を諦めないで挑戦し続ける生き方をするには何より頑張れる環境整備が重要だろう。

 

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。