バラマキ掲げて当選した町長率いる河口湖町の反インバウンド施策の馬鹿馬鹿しさ

馬鹿げた施策の河口湖。首長はどんな人?

テレビで見ました。

「富士山ローソン」の目隠し幕が完成 訪日客のマナー違反続出、富士河口湖町が苦渋の選択

ココの写真、どんな人が上げているのだろうと探してみた。

韓国女子ですね。

この方は美人の富裕層ですね。

Instagramに投稿すべき「映えポイント」なのだと思う。テレビでは道路に出て撮影する人や注意しても聞かない人も出ていた。まあ田舎の道で交通マナーをここまで厳密に言うのは日本人くらいで、インドネシアだろうが台湾だろうが韓国だろうがアメリカだろうがもっと運転は荒い。韓国なんてそこらで喧嘩している。日本に来るなら日本に従えとかいっても日本は「とにかくルール守れ」だが外国は「自己責任」だから折り合わないのだ。

外国人観光客はいらないと無知な引きこもりのネトウヨはいうが、日本は人口減少と高齢化で内需が凄いスピードで縮小している。外国人観光客がお金を落としてくれないとマッドマックスの世界のようになってしまうのだ。前にも書いたがフランス並みに外国人観光客がくるといまの4倍。つまり日本の人口と同じくらいの外国人がくるようになる。

来日観光客が1,000万人で旅行消費額も2兆円だから、この10倍で20兆円。消費税より少し少ないくらいを稼げるようになるが、日本の国内消費は300兆円弱だから、これでもたったその1/15くらい。つまりインバウンドは思ったよりも稼げない。たくさん来てもらってやっと・・なのである。

家計消費は2020年をピークに減り始め、2040年では現在から1割程度減り273兆円となる。 ニッセイ基礎研究所

河口湖の新町長ってどんな人?

実は河口湖とは縁がある。いまから35年くらい前に日本でもバスフィッシングのプロが競うバスプロトーナメントいうのが始まったが、自分も初期メンバーとして参加していた。メッカが河口湖で、たぶん大学時代から100回くらいは通いました。実は同時からかなりの数の台湾や中国人観光客は雪を求めて冬に来ていて冬場の暇な時期のホテルを利用してくれていた。河口湖のインバウンドは今に始まったことではないのだ。

昨年に当選したという新町長は元町議の渡辺英之氏(68)。朝日新聞によると公約が

選挙戦では、両候補者とも「PayPay(ペイペイ)」のポイント還元事業など物価高対策を訴えた。流石氏が告示直前に生活支援金として1人3万円の給付を公約に掲げると、渡辺氏は告示日の出陣式で総額10億円をかけて物価高などに対応すると打ち出した。

典型的なバラマキ!!!

渡辺氏は選挙戦最終盤、ポイント還元事業を含めた生活支援策について「1人5万円」と訴えを強めた。当選後、「現金支給はしないが、わかりやすさを重視した。ばらまきと受けとられた懸念はある」と記者団に語った。

自分でわかってるのね・・・・

いやあ。これだけ観光資源に恵まれて、しかも人口も増えていて

平成27年度 25,329人 → 24年3月26,921人

年代層もわりと若い。

65歳以上が4人に1人だから日本平均より若いし東京とほぼかわらない。観光資源があり、観光客が増えているから移住が多いのだと思われる。それなのに町長選の政策対決は「バラマキ」。普通ならこれからの河口湖町をどうするかという戦略の戦いになるべきなんじゃないの???

タイの女性(47)は「対策は理解できるが、他の手段はなかったのかと思う」と訴えた。

みんな高いお金を払ってこの場所に来るのを楽しみにして訪日するのである。

・映えスポットに観光客が集まって邪魔

・では映えないように見えなくなくしよう

というのは自らの観光資産を捨てているわけである。

自分で努力しないでたまたま恵まれて観光客が来るとそのありがたみがわからない典型だと思う。

ではどうすればいいのか。

河口湖町なんて土地が有り余っているわけだから

インバウンドの撮影をさせないようにするのではなく、
街として富士山バックに映える場所を公費で作れば良いだけ。
みんなそこで撮るだろ。新たな名所になるじゃん!!

他にもいい場所あるならこっちのほうがいいよと紹介して上げればいい。
楽しみにしてきてくれたのをがっかりさせて返してどうするんだ。

コンビニに集まってきた外国人にはその場所の地図を渡す。チラシも要らない。Googleマップの映え場所マイマップのQRコードを掲示しておけば良いだけだ。

河口湖町のサイトやInstagramを見たけど、「河口湖町の映えスポット」みたいなのは一切無くイベントや祭りの告知ばかり、これでは「日本人団体客に対しての告知」である。河口湖に観光で行くのは高齢者中心だろう。これから生き残るのなら、自治体の首長も若い人に入れ替えるか責任者にセンスのある人を招聘して、ニーズに応えていかないと先が辛いよとマジで思う次第です。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2024年5月21日の記事より転載させていただきました。