横浜市教委が「教員のわいせつ事件裁判」の傍聴席を職員の動員で埋めてしまう

横浜市教育委員会が教員による児童や生徒へのわいせつ事件の裁判で、職員を動員して傍聴席を埋め、一般の人が傍聴できないようにしていたことが明らかになりました。

会見のようす NHKより

横浜市教委は被害者のプライバシーを守るためだったと説明していますが、市民の傍聴機会を奪う行為だったとして謝罪しました。

この動員は、2019年から2023年にかけて横浜地方裁判所で行われた11回の公判で行われ、最大50人の職員が動員されました。市教委は保護者からの要請に応じたとしていますが、今後はこうした動員を行わないと表明しています。

横浜市教委は教員のわいせつ事件の裁判で、部外者が傍聴できないように職員で傍聴席を埋めてしまいました。

「ちょっと何言ってるか分からない」という声がとても多く聞かれます。動員をかけた理由について「児童生徒のプライバシーを保護するため」に対応したと説明しています。

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横浜市教委は「万全の体制」で実施したそうですが発覚しました。

守るべきなのは子どもたちの安全です。しかし実際のところ加害教員を全力で守るのは別の理由でしょう。

公務なので出張手当も出ていたそうです。2019年度から今年度までの児童生徒への性犯罪事件の4件の裁判で、市教委は文書で職員に公判を傍聴するよう業務として指示していました。

取材依頼や職員の出張記録を求めると横浜市教委は露骨な時間稼ぎを始めたそうです。

謝ってすむ問題ではありませんが、今後も横浜教委は不祥事を謝ってすませるのでしょう。

いままで会見を避け続けてきたせいか取材対応も慣れていないようです。

横浜市教育委員会の村上謙介教職員人事部長は「一般の方の傍聴の機会が損なわれたことについて大変申し訳なく思っている。加害者の行為を隠蔽するつもりはなかった」と話しています。