イスラエル軍のラファへの空爆は歴史に名を遺すであろうか

イスラエル軍の空爆で45人が死亡した事件について、ネタニヤフ首相は「悲劇的な誤り」を認めました。空爆は26日の夜にガザのラファで発生し、避難民が集まる地域で民間人に被害が出ています。ガザ保健当局によると、子どもや女性を含む45人が死亡し、負傷者は200人を超えるといいます。

欧州連合(EU)やドイツ、カナダなどは攻撃を非難し、早急な調査を求めています。

林芳正官房長官もラファへの攻撃停止を強く求めました。

 

 

 

攻撃されたラファのようす

夜間にイスラエルがラファ西部の避難民のテントを爆撃しました。

イスラエル自身が指定したいわゆる「安全地帯」内で起きたことに衝撃が走っています。逃げ場所はありません。

イスラエルの中からも今回の侵攻に疑問の声があがっています。

ラファはエジプトへとつながる出口で、現在はガザ地区の人口およそ220万の7割の150万人が避難しているといわれています。検問所はイスラエルにより閉鎖されています。

ラファの位置 NHKより

国際司法裁判所がイスラエルに対し、パレスチナ・ガザ南部ラファへの攻撃停止などを命じていました。

参照:日本政府は、国際社会の法の支配への信念を貫けるか 篠田 英朗

しかし国際司法裁判所の命令を無視するかのようにラファでの軍事作戦を続けています。

今回の攻撃は、『ラファの悲劇』として後世に名を残すことになりそうです。

昨夜のラファ虐殺。

これは歴史書に記されるだろう。

後の世代は、なぜ私たちは赤ん坊が生きたまま焼かれるのを止めなかったのかと問うだろう。