日本テレビは、昨年10月期放送のドラマ「セクシー田中さん」の原作者である芦原妃名子さんが急死した問題について調査結果を報告しました。報告書によって、芦原さんは制作中に不信感を抱いておりその信頼関係が破綻した経緯が明らかになりましたが、最終的に放送されたドラマが芦原さんの意図を反映していると結論付けたことで、あまりに酷い論理展開だと話題になっています。
「セクシー田中さん」原作者、現場に「不信感」伝えていた 制作側が“ウソ”を伝え信頼関係破綻「反省」(スポニチ)https://t.co/jpQoY2nfDe
— 毎日新聞 (@mainichi) May 31, 2024
報告書には、芦原さんが疑問を持ったあるシーンで、撮影前なのに制作側が「既に撮影済み」と嘘をつき、それを芦原さんが知ることとなって信頼関係が完全に失われたことなどが書かれています。
最終的に芦原さんの意図を取り入れるため、ドラマオリジナル部分の脚本家が交代し、原作者である芦原さん自身が脚本を書くという異例の事態となりした。その後、もともとの脚本執筆者であった相沢友子氏が自身のインスタグラムで脚本家交代についての意見を書くことで事態が動いたと言われています。
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それにしても日テレから出てきた報告書はなかなかに衝撃的でした。
セクシー田中さん事件の報告書別紙3を読むと凄いことが書いてありました
・今後もドラマの契約書は作らない
・作るとなんでも規則みたいになる
・安全にドラマは作れない(事故も?)
・社員を守り社員がクリエイティブに仕事を出来る環境を優先(外部作家は知らん)これ報告書ですよ?! pic.twitter.com/4WMVHxwdSh
— パナマ文書 (@Panamabunsyo) May 31, 2024
日本テレビは社内を鼓舞するためのアナウンスを公開してしまったのでしょうか。
セクシー田中さんの原作者が自殺した件で、日本テレビの報告書がヤバすぎる。原作者が一人死亡しているのに、日本テレビのプロデューサーが「これで怖がっちゃいけない」とか「社員ができるだけクリエイティブに」とか「それを恐れていたら駄目」とか、これからも同じトラブルを起こす気マンマン。 pic.twitter.com/d6ZcvFLNEI
— 麻布食品 (@azabu_food) May 31, 2024
「セクシー田中さん」調査報告書。全97ページを読み終えた。責任転嫁の長い言い訳を聞かされているようで吐き気すら覚える。何より芦原さんを悪魔化するような指摘には憤りしかない。「難しい作家」という表現が3度も出現する。これこそ第三者ではない、社内中心に結成された調査チーム報告の弊害だ pic.twitter.com/zXa3M8WULJ
— 長谷川良品 (@ryohin_jp) May 31, 2024
ドラマ制作開始時から制作側と原作側の間に認識の違いがあったそうです。この際、制作サイドが上述の嘘をついたことにより信頼関係は完全に崩壊したそうです。
日本テレビが発表した『セクシー田中さん』の報告書を読んでいます。報告書23ページに芦原妃名子さんの日テレサイドに対する文章が掲載されています。丁寧かつ明確に「作者の意図」が伝えられています。どうしてこの文章を受け取っていたのに「作者の意図」がわからなかったというのだろう。かなしい pic.twitter.com/RQ5axjAQ01
— 古市憲寿 (@poe1985) May 31, 2024
このくだりがいちばん酷いな↓
ドラマ「セクシー田中さん」調査報告書を公表 日本テレビ|日テレNEWS NNN https://t.co/g0cLf9Ffma pic.twitter.com/CqQPFj0WMd
— まことぴ (@makotopic) May 31, 2024
改変の度合いは甚だしかったようです。このような事態は『セクシー田中さん』だけではないと思われます。
セクシー田中さんの報告書読んでるけど、例にあげられているテレビドラマ制作側の原作から変更されたプロット案がひどすぎる。61ページ。
こんな改変の訂正していたら原作者が疲弊するのも分かる。 pic.twitter.com/z1F899XQFe— saki (@sakasakisaku244) May 31, 2024
このような経緯があっても、日本テレビと小学館は最終的に放送されたドラマが原作者の意図を反映していると結論付けてしまいました。
セクシー田中さんの原作者が自殺した件で報告書を読んでいるんだけど、ココの部分が一番ダメでしょ。「不満を抱えていたという事実はなかったとみられる」とか、結局日本テレビは「俺たちに原作者が自殺したことの責任はないから」を報告書に言わせただけじゃん。 pic.twitter.com/L3sEaCeoPH
— 麻布食品 (@azabu_food) May 31, 2024
日本テレビに「反省」という言葉はないようです。
セクシー田中さんの報告書読んでるけど、
「無断で曲を差し替えて放送したら文句言われた」
「文句言われたくないから撮影済みと嘘ついて黙らせた」
と言っておきながら、「原作者は納得していたので内容自体に問題はない」とか言ってるの頭おかしいのでは? pic.twitter.com/8sEulSxI3u— 壊れやすい壺 (@Hc04eNttVClv9MA) May 31, 2024
そもそも前提から間違っているのでは・・・
求められているのは「原作者が安心して作品を提供できる体制」だろう『セクシー田中さん』の件で日テレは被害者だとでも言いたいのだろうか? https://t.co/ciLXpqrVwh pic.twitter.com/MFvrjwX9zQ
— 馬いくよくるよ@みのり隊 (@umai_nanigasi) May 31, 2024
そんな中、日テレ系『24時間テレビ 愛は地球を救う』を今年も8月31日・9月1日に開催するとのことが発表されました。原作者の命も救えずに日本テレビはなにをすくうつもりなのでしょうか。
【超悲報】日テレ系列局幹部さん、「24時間テレビ」の寄付金264万円を着服
愛で地球を救う前に身内から足を掬われるhttps://t.co/3b9ZeNVJI4
・日テレ系列局「日本海テレビ」幹部が1118万円を着服
・うち264万円は24時間テレビへの寄付金
・10年間にわたって犯行
・着服した金をパチスロに使用か pic.twitter.com/IBpq5v0lD7— 滝沢ガレソ (@tkzwgrs) November 28, 2023