やりたいことというと、ワクワクすることや情熱をもって取り組めることを想像する人も多いだろう。しかし実は、やりたいことは必ずしも前向きなものとはかぎらない。
そう語るのは現役会社員・副業講師の滝川徹氏。今回は、滝川氏の著書『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法』より、やりたいことを見つけるヒントについて、再構成してお届けします。
やりたいことは「やらずにはいられないこと」
「やりたいことが見つからない」と悩む人は多いと思います。昔の私もそうでしたから、 その気持ちはよくわかります。幸い私はこの問いに対する答えを見つけました。その経験から、このテーマについて今の私が感じることを書いてみたいと思います。
私が思うに、やりたいこととは「やらずにはいられないこと」です。たとえば私の場合、ブログはまさにそうでした。ある時からブロガーに憧れるようになり、「ブログをやりたい!」と思うようになりました。「ブログをやったほうがいいのかなぁ」などと迷うこともありませんでした。セミナーも同じです。「セミナーをやりたい!」と思った。だからやった。そんな感じです。
別の例を挙げましょう。たとえば私はタスク管理をマスターしました。これは少し切り口は異なるものの、ふりかえれば、まさに「やらずにはいられないこと」でした。
長時間労働に悩んでいた頃の私は、仕事のことが頭から離れないことに悩んでいました。やることが多すぎて管理できず、いつも不安から仕事のことを考えずにいられなかったのです。
タスク管理はツールで仕事を管理することで、頭を仕事の管理から解放する手法です。私は自分のメンタルを保つために、タスク管理を身につける必要があったのです。だからタスク管理を独学で学び続け、マスターすることができたのです。それはまさに自分が生き抜くための「生存戦略」だったと言えるでしょう。
そう考えると書くことやセミナーも、私にとっては生存戦略だったと言えます。私はそうして自分を表現しないと「気が済まなかった」のです。
今現在やっていることにヒントがある
このように「やりたいこと」とは必ずしも前向きなものとは限らないのです。むしろ、必要に駆られてやらざるを得ないことだったりします。そう考えると、「やりたいこと」は今現在やっていることにヒントがあることが多いのです。
もし今、やりたいことが見つからない、そう悩んでる人は次の質問を自分にしてみてください。
・自分がやらずにはいられない。ずっと考えてしまうことはなんだろう?
・気になってしかたがないことはなんだろう?
これらの答えを考えれば、自ずと「やりたいこと」の解が導き出せるはずです。ぜひ考えてみてください。
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滝川 徹(時短コンサルタント)
1982年東京生まれ。Yahoo!ニュース・アゴラで執筆記事が多数掲載される現役会社員・時短コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけにタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版社)』他。
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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年6月3日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。