出口里佐です。
自由が丘の大丸ピーコック跡に、昨年10月、アオーネという商業施設がオープンしました。屋上テラスは植栽があり、ほっとする空間です。公園の様にベンチでくつろぐこともできますし、晴れた日は富士山も見えるそうです。
美味しそうなお店が色々テナントで入っている様で、ずっと気になっていたのですがなかなか機会がなく、ようやく夫を連れて、先ずは3階の熟成鮨と炙り鮨のお店、炙りTORAに行って来ました。
急に思い立ったので予約無しでしたが、17時55分というディナーのピークよりは前の時間でしたので、すんなりとテーブル席に案内してもらえました。
テーブルには、注文するためのタブレット。お店のスタッフさんから、熟成鮨、炙り鮨はおすすめなので、ぜひ召し上がってくださいということでした。
熟成鮨のメニューをタップすると、3種のまぐろづくし(960円税抜、以下全て税抜)が目に入りましたので、それを2つ。
炙り鮨では、炙りづくし(860円)を2つ、その他、かんぱち塩にぎり2貫(440円)、そして、ひらめのえんがわ(380円)の注文は「あと1つしか無いので、注文数を減らして注文してください」と表示が!在庫がタブレットにすぐに反映されるのには驚きました。
飲み物は、夫が生ビール(600円)、私はウーロン茶(200円)。この他に無料のティーバッグの緑茶が回転寿司のお店の様にテーブルの近くで、お湯を入れて飲める方式でした。
ひらめのえんがわを減らした代わりに、ほたて塩レモン(340円)を時間差で注文。
ここまで食べて、もう少し食べたいなと思い、いくら軍艦2貫(380円)、かに味噌軍艦2貫(320円)を最後に追加しました。
18時15分を過ぎると、店内にお客さんも増えて来て、それまで、結構テンポ良く運ばれて来ていたお鮨たちでしたが、軍艦巻きは10分くらい待たされました。
お鮨の登場の仕方がびっくりでした。回転寿司の様にゆっくり流れてきたり、目の前で握って出してくれたり、ではなく、私達のテーブルの真横にピンポイントで、真っ直ぐにベルトコンベアで、超高速で、シュワッチ!とまるでウルトラマンの様に現れるのです。
最初に、ひらめのえんがわが到着したのですが、いつのまにかそこに来ていたので、「あれっ。どうやって持ってきたのかな?」と不思議でした。
観察したところ、先ずタブレットに、まもなく来るお鮨の写真が出て予告されます。その数秒後に、左側からピューンと流れて来るのでした。その順番がわかったので、スマホで待ち構えて、動画に撮りました。面白いので、撮らずにはおれません。このテクノロジー、すごい!!
よく見ると、「ちゃんと止まってからお皿に触れてください」と注意の貼り紙がありました。確かにかなり高速なので、止まる前にキャッチしようとすると危ないです。美味しいお鮨が飛び跳ねて、食べられなくなるかもしれませんので、ちゃんと止まったのを確認してから食べないといけないですね。
しかし、このテクノロジーとお鮨の融合は素晴らしいです。外国人観光客などは特に感動するのではないでしょうか。海外で食べるお寿司は美味しくないのが普通なので、こんなに美味しくて、シュワッチと登場するなんてワクワクすると思います。
全部美味しかったのですが、私は炙り鮨が一番印象に残る味でした。炭火で炙っている様な、香ばしさがあって、3貫セットをもう1セット頼みたかったです。
ホームページによると、元々はカナダの会社で、生の魚が苦手な方が多い国で、それを克服するため、直火による炙り鮨と、凍らせて熟成させる鮨で、それぞれ旨みを引き出す方法として始めたのが、大成功。そして昨年12月に日本で自由が丘と二子玉川にオープンしたそう。高級なお鮨をリーズナブルにたくさんの人々に食べてもらいたいというビジョンを掲げているそうです。
会計は、2人で6930円でした。海外だと嘘の様な値段です。東京でも銀座などインバウンドの多いお寿司屋さんでは、ひとり3万円、4万円が普通と聞きます。美味しくて、リーズナブルなお値段で、ワクワクするテクノロジーまで見られて、気に入ってしまいました。
このテクノロジーは人よりも速くお鮨を運べるので、省力化に貢献して、結果として、リーズナブルなお鮨の値段となっているそうです。
おひとりのお客様も何人かいらっしゃいました。カウンター席で、そちらにもシュワッチ(勝手に名付けてしまいましたが)のベルトコンベアがある様でした。
また近いうちに行こうと思います!
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