充実したいい1日を過ごすことは、とても簡単です。
なぜなら、「いい1日だった」と感じるために、24時間すべてが素敵である必要はないからです。
「いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才」(今井 孝 著)すばる舎
幸せに不要な5つの考え方
今井さんは、次の5つの考え方は人生において不要なものだと指摘します。
① 安心を求めすぎる
自分がやりたいことよりも、波風立てずに安心して生きていけるほうを優先するという考え方です。
リスクがあるなら、「やらない」という判断をしていると人生はつまらないものになるでしょう。
② お金がないと何もできないと思っている
「お金があれば何でもできるのに」。こう言って、何もしない人も少なくありません。多くの人が「まずお金を稼ごう」と思って一生懸命にがんばります。しかし、素敵な洋服、レストラン、旅行は、そこまでお金がないと手に入らないものでしょうか。
③ 「やりたいこと」が大事すぎて温存している
「やりたいこと」が自分にとって大事すぎると、やらずに先延ばししてしまうことがあります。なぜなら、それが大事すぎて失敗したくないからです。たとえば、歌を歌って生きていきたいのに「評価されないこと」が怖くて挑戦しないという人もいます。
④ たくさんやったほうが充実すると思っている
いまは、ネットで日々いろいろな情報が入ってきます。こんなに新しいことや面白いことがたくさんあるのだから、「あれもこれも全部やらなければ損」と思うかもしれません。いろいろやるのは悪くはないのですが、中途半端になってしまい、結局は何の充実感も得られなくなってしまいます。
⑤ 他人の目を気にしすぎている
目立ちたくない、仲間外れにされたくない、批判されたくないということで、まわりと合わせすぎる人も少なくありません。しかし、それでは「ほかの人にとってはいいことでも、自分にとってはそこまで幸せでないこと」に時間を使ってしまうことになります。
自分の価値観で生きる
人の目を気にし過ぎると、自分らしく自由奔放に生きられなくなります。そういう人は、「嫌われてもいい」という気持ちも必要です。「不必要に人に合わせない」「自分と向き合う」「自分の価値観をつくる」ことが大切」なのです。人の顔色ばかりをうかがうことに意味はありません。
人に合わせない選択をすれば、自分自身に意識が向かいます。それを深めることで自分を理解し価値観が構築されていきます。価値観がはっきりすると、他人との価値観に境界線を引くことができ、他人の目が必要以上に気にならなくなります。
社会において大切なことは人間関係でバランスをとることです。上から目線で傲慢であれば、嫌われるか、ゴマをするような人しか周囲に集まらなくなります。媚を売っていれば、相手は自然と偉そうな物言いになるでしょう。
ジョン・レノンの名言として次のようなものがあります。
「人の言うことは気にするな。『こうすれば、ああ言われるだろう』こんなくだらない感情のために、どれだけの人がやりたいことも出来ずに、死んでいくのだろう。」
人生は楽しまなくてはいけません。「成功/失敗」「勝ち/負け」「得/損」などの二元論の考えると、視野狭窄に陥ります。
もっと広く深く、素敵で楽しく、自分本位に生きましょう。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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