選挙で政治家をサポートするには

1. 投票だけが応援じゃない!

7月7日に都知事選挙があります。現職の小池百合子さんに対して、元参議院議員の蓮舫さん、元安芸高田市市長の石丸さん、元航空幕僚長の田母神さん等が挑む構図です。X(旧Twitter)などのSNSや報道を見ていると、都知事選に関するニュースがたくさんあります。多くの人が首都東京の舵取りを誰がするのかについて強い関心を持っています。

それぞれの候補者が公約を発表しているので、名前で検索して、誰に東京を任せるかをよく考えてみると良いでしょう。同時に都議会議員の補欠選挙も行われる点も要チェックです。

実は、今後1年以上の間に大きな選挙がいくつか実施されます。まずは衆議院議員選挙です。衆議院の解散があれば、早ければ今年の秋、遅くても2025年の秋には選挙が実施されます。また、参議院議員選挙もあります。参議院は2025年の夏に半数を改選するための選挙が行われます。さらに、都議会の議員を決める選挙も2025年の夏に実施されます。こうしてみると、来年までの間に大事な選挙がたくさんありますね。

政治家にとっては、当選するかどうかが最も重要です。そのためには選挙中の支援に加えて、選挙期間外での支援も政治家の普段の活動を支える上で重要です。それぞれのタイミングでどのようなサポートができるのか、またその際に気を付けなければいけないことは何なのか、国会議員・議員候補予定者にも取材をしつつまとめました。

2. 選挙中の支援方法

まずは選挙中の支援です。選挙中の活動は多くがボランティアによって賄われています。選挙ではできるだけ多くの有権者に接することが鉄則です。まずは認知してもらわなければ投票行動にはつながりません。名前を知ってもらうためにはいくつかの方法があります。付随する業務も含めると、ボランティアが関われる代表的なものは以下の通りです。

  • 候補者の情報をオンラインで発信する手伝い
  • 公営掲示板のポスター張りの支援
  • 演説会でのビラ配りやポスティング
  • 街宣車の運転やアナウンス(ウグイス嬢やカラスと呼ばれます)
  • たすきやのぼりとともに候補者と街中の練り歩き(桃太郎)
  • 集めてきた名簿をもとに電話をかけて支援を依頼する電話かけ
  • 選挙事務所の運営

国会議員の方に聞くと、「いくら人手があっても足りない」というのが選挙中の本音だそうで、選挙の手伝いを名乗り出てくれることは非常に嬉しいことのようです。

人間関係においても、自分のために何かしてくれた人にはその分お返ししないといけないと思う人も多いでしょう。それによって必ずしも自分の進めたい政策が進められるとは限りませんが、少なくとも話をする関係を築くきっかけにはなります。

(執筆:西川貴清)

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編集部より:この記事は元厚生労働省、千正康裕氏(株式会社千正組代表取締役)のnote 2024年7月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。