社員ゼロで成功、第一印象がビジネスを左右する経営学

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誰でも、他人の力を上手く活用しながら、お金のなる木を育て果実を継続的に手に入れることが可能です。

著者がいかにして複数の収入源を持ち、お金のなる木の所有者になれたのか、わかりやすく紹介しましょう。

 

成功する複業 ー 複数の仕事でお金を生み出す方法」(後藤勇人 著)アルソス

会社経営に従業員は必要ない

会社経営に社員の数は必要ではないと後藤さんは言います。

「ビジネスを大きくするには、社員をたくさん雇って展開しないといけないと思っている人が多いはずです。でもその考えは正しくありません。自社に社員をたくさん抱えなくても、ビジネスを大きくする方法はいくらでもあります。オリジナルのマネジメント理論を開発し、それが人気となり書籍を出版することができました。『ピンチはチャンス』とは、よく言ったものです」(後藤さん)

「現在の当社のスタッフ人数は5名です。正確に言うと、社員は2人で、あとは契約コンサルタントと他社の社長です。所有しているビジネスは、細かく分けると10業種となります。単純計算では1人につき2つのビジネスを現在所有しているのです。なぜこのようなことが可能なのかというと、他社の社長や社員に自社の社員のように働いてもらっているからです」(同)

後藤さんは展開しているものに古民家ホテルがあります。集客から運営、ゲストとのメールのやり取り、お金のやり取り、細かいサポートまで運営会社が全て請け負っているようです。

「ホテルの清掃やリネン類のセッティングや補充、さらには、石油ヒーター、灯油の補充から備品のセットまで、すべて清掃会社が請け負っています。しかもこの清掃会社は運営会社のルートなので、当社が探したわけではありませんし、何かを指示するわけでもありません。つまり、当社のスタッフ0人でしっかり収益を上げるスタイルが確立されているのです」(後藤さん)

ビジネスの第一印象は非常に重要である

後藤さんは元美容師で、現在は数店舗の美容室を運営しています。美容師は「見た目を重要」するそうです。ビジネスに通じる本音が垣間見えるので興味深いです。

「ヘアサロンの入口からお客様が入ってきた時、まず見ることは『オシャレ』であるかどうかです。初めてのお客様には担当が付いていませんので、オシャレで魅力的だと気合が入ります。このお客様には手を抜けないぞ!と思うわけです」(後藤さん)

「オーナーがいれば『この人はオシャレだからトップスタイリストに担当させよう』と思うことでしょう。一方、オシャレでないお客様なら『この人はジュニアスタイリストでいいかな?』と判断をするかも知れません。これはビジネスの場でも同じです。見た目のインパクトは大きいですから、第一印象はとても大切だと思うのです」(同)

ビジネスシーンでの第一印象とはなんでしょうか。「清潔感がある。スーツにアイロンのプレスがかかっている。髪型がちゃんと整っている」などが挙げられるでしょう。お見合いを考えれば分かりやすいと思います。お見合いの席に、ヨレヨレのスーツにボサボサの髪で登場したら相手はどのように思うでしょうか。ビジネスも同じなのです。

人は先入観を持ちやすいものです。本人に会ってもいないのに、勝手に評判だけでその人が判断されることがあります。ビジネスで上を目指すのであれば、見た目の印象がビジネスに大きな影響を及ぼすことを覚えておきたいものです。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

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